デジタルマーケティング・WEB広告業界は様々な広告手法が存在しており、各々で業務内容は大きく異なります。また、各広告手法の中でも、媒体社(サービスを提供する会社)・広告代理店(広告主に代わってサービスを利用する会社)・媒体社各社をネットワーク化した会社など、更にいくつかに分けることができます。
更に各会社内でも職種により業務が内容が異なります。その為、転職希望者は、まずWEB広告の中でどの分野に取り組みたいのかを明確にした上で、どの職種を目指すかを考える必要があります。
ここでは各広告手法別に概要や職種の業務内容を解説しているので、転職活動を進める上での業界地図として活用して下さい。
WEBメディア
1.ネットのメディアやサービスの企画・開発に携われる
2.メディアの集客力により収益が大きく左右される
検索エンジンなどを提供するグーグルやYahoo!をはじめ、特定のジャンルのニュースや情報を提供するなど、 メディアを運営してユーザーを集め、自社媒体や自社サービス(検索エンジン等)に広告を掲載し利益を得ています。
職種は主にメディアにユーザーを集客する側と広告営業で収益を上げる側に分けることができます。ユーザーに近い立場でニーズを組み取り媒体としての魅力を保ちつつ、どう広告主のニーズを達成していくかが事業の成否を分ける鍵となります。 両者のニーズに踏まえて、自社メディアを開発していける点が魅力です。
▼メディア運営
編集・デザイナー・コーダー・エンジニアなどが連携しメディアのコンテンツや記事、ユーザーの求めるサービスを作成しユーザーの自社媒体の利用を促します。リアルタイムに効果が測定できるため、分析詳細に行い次の施策を検討していきます。 また自社メディアの認知を高める為、外部の広告メディアを使用する場合もあります。その他、コンテンツマーケティング・SEOとの関わりもあります。
媒体規模により業務内容は大きく異なりますが、大手であればあるほど、記事やコンテンツ作成というよりは、外部のライター等を活用して、どう全体を最適化していくかという業務が多くなる傾向にあります。一方、中堅や中小の媒体であればより良い記事を作成することが業務の中心になってきます。
▼広告営業
自社媒体の広告枠を販売する営業や利用しやすい広告枠をつくるエンジニアなどの職種があります。自社の広告枠のみを販売する場合は、広告主側と特別タイアップ広告を作成する場合や後述するDSPなどのネットワークに枠を提供し収益を上げていきます。 企業によっては自社の検索エンジンやディスプレイ広告のネットワークを保有している為、広告主や広告代理店に使ってもらうための営業や企画などの業務があります。
主な企業:ヤフー・DeNA・SmartNews・Gunosy etc
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1.デジタルマーケティングではじめに取り組むべきニーズの高い施策
2.幅広い専門スキルを身につけることが可能
クライアントのHPをGoogleやYahoo!での検索結果時に上位に表示されるよう対策を施す。
SEO対策はWEBマーケティングにおいて実施するべき最も重要な施策となっており、クライアントからの依頼案件も非常に多いです。
どの検索エンジンがシェアが多いか、その検索エンジンで上位に表示されるための最新の仕様は何か等、 対応すべきルールは日々アップデートされ、項目も増え続けています。
職種としては営業担当やSEOディレクター、コーダー、ライター、サポート担当などがあります。
▼SEO営業
SEOディレクターと連携し、依頼主側のサイトのSEO施策を実施。SEOの幅広い知識が必要となると共に、SEO施策を通じて顧客の利益をどう拡大していくのかという戦略策定も求められます。SEOだけでは無く、リスティングやディスプレイ広告などその他の商材を同時に扱うことも多いくあります。
▼SEOディレクター
営業やサポート役、ライター等と連携しSEO施策を実施していきます。コンテンツの拡充やサイト内ユーザービリティを高める施策などを通じて幅広い専門知識を身につけることができます。その分、一人前になるには最低3年かかると言われており学ぶのが大変な領域でもあります。コーディングや記事のライティングなどは外部の専門パートナーを活用することも多いです。
主な企業:サイバーエージェント・アイレップ・アウンコンサルティング・フルスピード・オプト etc
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1.潜在層の興味喚起を促す広告手法を学べる
2.DSPにより運用の自動化が進む
3.システムの進化が早くエンジニアの活躍分野が広い
バナー広告形式で様々なメディアをネットワーク化し配信します。Yahoo!やグーグルでの配信運用を中心に、 その他のネットワークも必要に応じて配信先に加えていきます。
DSPという、目的に沿って広告配信を自動化するシステムの提供及び運用サービスを展開している会社の他、メディア側のディスプレイ広告利益の最大化を支援するSSPや、より限定的なディスプレイネットワークであるPMPを提供する企業などもあります。
WEB広告ではリスティングなどが顕在層の刈り取りに強みがある中で、潜在層の発掘が可能な手法のため純広告と共に重要な手法が学べます。
職種はシステム開発のエンジニア、ネットワーク構築のメディア仕入れ担当、代理店などへのシステムの営業、直接の営業部隊及び請け負った案件の運用部隊があります。
多数商材を扱うECサイトなどが活用するダイナミックリターゲティング機能を備えるDSPも増えていあす。ユーザーが訪問した商品ページに応じて、その商品や関連する消費音など掲載したバナーを掲載するなど、ユーザーのニーズに応じたバナーでリターゲティングが可能な効果の高いサービスとなっています。
▼媒体開発
SSPやDSP、DMPなどのツールをエンジニア中心に開発していきます。最先端技術を身近に感じつつ、ツールを開発していける点が魅力。
▼営業
SSPであれば媒体向けの営業、DSPであれば広告主や代理店向けにツールの営業を行います。運用を任されることもあるため、別途運用担当を置く場合もある。ディスプレイに関する専門知識を身に着けることができ、WEB専業代理店などでは評価されるスキルになります。
主な企業:ヤフー・グーグル・マイクロアド・フリークアウト・ソネットメディアネットワークス・Platform ID・Criteo etc
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1.WEBマーケティングのメイン手法
2.多くの企業がサービスを提供するため競争が激化
googleやYahoo!を中心にリスティング広告を運用する。広告主との折衝をメインとする営業と運用をメインとする運用担当に分かれます。
通常は営業と運用とに分かれるが、企業によっては両方を1名で兼任するスタイルを採用しているところもあります。
顕在層の刈り取りが主な役割であり、デジタルマーケティングで売上規模が大きく、それだけ効果が高いため、市場のニーズも高く競合も多いです。
キーワードの選定やエリア、年齢、性別、時間帯、興味、訪問履歴など様々な切り口でターゲティングができ、結果を受けてのPDCAを回すことで より効率的に成果をあげることを目指します。
▼リスティング営業
運用担当と連携しつつ、リスティングなどの広告手法を使って広告主のビジネス課題の解決を目指します。その他、ディスプレイやSNS、SEOなど 様々な手法を同時に扱うことも多く幅広い知識が必要となります。
▼運用担当
Yahoo!やグーグルの広告配信ツールを中心に多くの専門知識とミスの無い緻密な設定調整(運用)やレポーティングが求められます。営業のヒアリングを基にした提案書の作成なども必要となります。 企業によってはディスプレイやSNSなども担当する場合があり、担当企業数にも寄るが、扱う範囲が多くなれば当然ながら業務量は多くなる傾向にあります。自身が担当したいのは、リスティングのみなのか、他のSNS等も扱いたいのか、広告主の規模感により1人の担当する企業数も変わってくるので転職先を選ぶ先には事前に把握することが重要です。
主な企業:アイレップ・サイバーエージェント・オプト・セプテーニ etc
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1.FacebookやTwitterなどSNSの広告運用を担当
2.新しいメディアや仕様の変更など変化が特に激しい
FacebookやTwitter上での広告運用へのニーズが急速に高まっており、熟練者も少ないことから人手不足感が特に強い分野。
近年ではそれ以外にもLINEやInstagramなど様々な新しいメディアが出てきており、既存のメディアも仕様の変化が激しいため、 それらの情報に素早く対応していく必要があります。
▼媒体社
企業数は限定されている。SNSとしてのユーザーの利用メリットの最大化と効果的な広告枠の開発及びその営業が主な業務となります。
▼広告営業(媒体社以外)
SNS各社の提供する広告ツールを使い広告主に提案を行う。多くの場合はリスティングやディスプレイなどその他の広告手法も同時に扱います。
▼運用担当
営業担当と連携しSNS広告を使い、広告主の広告効果の最大化を目指します。各媒体ごとに特徴があるため、それらを正しく把握し運用することが重要となります。 近年大きく伸びているジャンルであり求人の需要は多い。企業により、特定のSNSのみを担当する場合や、SNS全般を担当する場合などに分かれます。
主な企業:サイバーエージェント・セプテーニ etc
アフィリエイト
リスティングと組み合わせ実施すべき必須の広告(ジャンルによる)
成果報酬型が可能で広告主に有利
成果報酬及び成果の条件を案件ごとに取り決め実施するため、希望する成果が発生した場合にのみ費用がかかる費用対効果の高い手法。 ジャンルによっては非常に強く、リスティングと併せて実施すべき必須の広告手法です。主に特定の商材へ興味を持った潜在層の刈り取りに強みがありますが、ユーザーへポイント還元を行い購買を促すポイント媒体や特定の悩みを改善できる商材を紹介する媒体などを通じては潜在顧客層へもアプローチできます。
個人・法人のアフィリエイト媒体と案件とアフィリエイターのマッチングを行うASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)が主なプレイヤーとなります。
SEOやリスティング集客の媒体だけではなく、SNSや純広告などもアフィリエイトで取り扱うこともできるため、その他の広告手法も学ぶことができます。
▼媒体社
アフィリエイトを中心に収益を上げるメディアを開発、運営します。ユーザーニーズの高い記事を作成しつつ、どう各商材の購入を促すかが課題となります。 各商材の違いを比較したコンテンツや独自の視点で各商材を紹介したコンテンツなどが多いです。紹介する商材は多岐にわたるため、既存のメディアだけでなく新たなジャンルでのメディア制作も重要となります。 その他、ユーザーへ無料で商品を提供するモニター媒体や購入などに対しポイントを付与するポイント媒体などもあります。 ASPや広告主側とやり取りする営業業務とメディア運営業務に大きく分けることができます。
▼ASP
各アフィリエイト媒体を組織化して、広告主側の商材を幅広く紹介することや計測システムを提供することでマーケティングをサポートします。有力なアフィリエイターの開拓やより使いやすいシステムの開発、広告主や広告代理店側への営業などの職種に分かれます。 アフィリエイト広告の中では媒体側と広告主側に直接的につながることができる存在として中心的な役割を果たします。 ASPは大小含めると100を超える為、各社特定のジャンルに特化するなど独自性が重要になります。
▼代理店
複数の代理店を活用し広告主の課題解決を目指します。規模の大きな案件に向いている。 媒体社・ASP・代理店・広告主と多くの人を介してやり取りするが、基本的にメールや電話などでの連絡となるため、 全体や先を見通して上手く業務を取り仕切ることができるかが非常に重要になります。
主な企業:バリューコマース・アドウェイズ・ファンコミュニケーションズ(以上ASP)・ネットマーケティング(代理店) etc
リサーチ
1.市場調査を通じてマーケティングを支援
アンケートなどを通じて市場の動向を調査し、マーケティングプランニングに役立つ情報を提供。その他、グーグルアナリティクスなどを活用して自社サイトへの訪問ユーザーのその他のサイト訪問履歴からユーザーの嗜好性を特定するなどより細かな分析も可能になってきています。
ターゲット分析のないマーケティングは根拠のない施策になってしまうため、マーケティングの根幹となる重要な分野となります。
プランニングだけではなく、施策の前後での広告の効果測定にも活用され、PDCAを回していくWEB広告では必須の分野。近年ではアンケートを回収しつつ、商品を売り込む調査とプロモーションが一体となったサービスなどもあります。
職種は調査員やシステムを開発するエンジニア、マーケティングを活用する企業への営業などに分かれます。
主な企業:マクロミル・クロスマーケティング etc
WEB制作
1.高度なHP制作からバナーの大量生産まで
2.動画分野が急成長中
HPの制作や広告出稿の際に必要なバナー作成から始まり、LP(商品紹介1枚で行うページ)や申込フォームの作成など様々な制作物を担当します。 運用型の広告においてはPDCAを経てのクリエイティブの改善などもあり、短納期での微調整の作業が多く求められます。
最近では動画の製作も多く、企業ブランディングの長編動画から、広告クリエイティブ用の短編動画などの依頼を多くあります。
主な職種はデザイナー、コピーライター、カメラマン、コーダー、動画編集者、ディレクター、営業です。制作物案件ではスケジュール管理含めた段取り力が非常に重要になります。その他にも、 成果物のイメージを事前に共有できるコミュニケーション能力、人々の注目を引くアイデアなど様々な能力が求められます。
主な企業:アイエムジェイ・キノトロープ・博報堂プロダクツ etc
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WEB専門広告代理店
1.様々なWEB広告手法を1社で組み合わせてサービスを提供する
2.営業ではデジタルマーケティングをトータルで提案が可能
リスティングやSEO、SNSやディスプレイ広告、制作やリサーチなどをトータルで扱う。営業は全手法を扱い広告プランを組むが、その他は、社内で部署ごとに別れています。
1つの広告手法では特には専門業社に負ける場合もあるが、より大きな案件等でのトータル提案に強みがあります。
多くの人が関わるためコミュニケーションの成否が案件の成果を分ける要素となります。
▼営業
様々なWEB広告の運用担当者や制作担当者などと連携して広告主の課題を解決していく。幅広い知識と課題解決力が身につくが、総合代理店経由などの案件の場合は、広告主と直接やり取りすることはできなくなります。
▼運用担当
各広告手法別に部署が分けられているが、分け方は企業により異なる。部署間の移動も可能な場合があるが、移動の可否は部署間の状況により左右されます。
▼制作担当
LPやバナー、動画などをリアルタイム把握できる結果を分析し、スピーディーに大量に制作していく。デザイン力以外にも分析力やスピーディーな対応も求められます。
主な企業:サイバーエージェント・オプト・デジタルガレージ etc
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1.マス広告や交通広告とWEB広告を組み合わせた提案を行う
2.WEB広告は専業の代理店と連携して行う場合が多い
WEB広告だけではなくテレビCMや新聞・雑誌・交通広告など様々な広告とWEB広告を組み合わせた提案を行う。近年ではWEB以外の分野は停滞しており、逆にWEB広告が伸びているため、そこへの対応が迫られています。
ただ、WEB分野を独自で提案していくには専門性が不足する場合が多く、他のWEB広告専業代理店と組み提案することが多いです。
クライアントを開拓し提案を受け入れてもらう営業力や様々な専門部署を取りまとめる調整力、そして全ての広告の根幹となる広告戦略を練る力が求められます。
▼営業
様々な広告手法を組み合わせ、クライアントの課題を解決する。社内社外含め多くの人と関わるため、提案力・コミュニケーション力・段取り力など幅広い能力が求められます。
▼WEBコンサルタント
WEB広告の運用は外部やグループ会社のWEB専門の代理店に委託する場合が多いため、営業との間に入りそれらを取りまとめる役割となる。各広告手法の理解と共に全体を効率的に稼働させるため、高い調整能力が求められます。
主な企業:電通・博報堂・アサツーディケイ etc
ここで紹介した業界の企業は次に紹介する転職エージェント経由で応募できます。
Web広告業界に強い転職エージェント、宣伝会議グループの「マスメディアン」。
外資系広告代理店
1.グローバル企業の大規模な広告案件に携われる
2.高報酬な職場が多い
3.語学力を活かして働ける
海外本社や海外の広告代理店が日系企業と提携し国内で業務を行っています。全世界で事業を展開する企業の日本でのプロモーションを支援する場合が多いですが、日本法人で独自にクライアントを開拓し国内の他の広告代理店と同じような業務を行うこともあります。
国内では多くの外資系広告代理店が存在します。基本的に経験者しか採用しないため、日系の広告代理店で経験を積んだ後、年収アップなどを目的にチャレンジする先としておススメです。語学力は求められますが、配属先により求められるレベルが異なります。
▼営業
日系の代理店営業と異なる点は、グローバルで行われるプロモーションの日本へのローカライズが主な業務となる点です。本部の決定した広告方針やクリエイティブに基づいてプロモーションを実施するため、指示を正確に理解した上で、日本市場に合わせて部分的に調整し実行します。
▼運用
運用は営業と連携しWEB広告を出稿します。商品の購入を直接的に促すダイレクトマーケティング以外にも、ブランディング目的での広告出稿も多く。広告実施前後のブランドに対する認知度や態度変容を計測する等の業務が重要となります。
主な企業:マッキャンワールドグループホールディングス・TBWA博報堂・アクセンチュア etc
越境EC
1.世界的に人気な日本製品を海外に販売する成長分野
2.語学力を活かしグローバルに活躍できる
訪日外国人の増加などを受け、日本製品が海外の人に注目される機会が増加しています。そもそも日本製品は質の高さから海外でも人気があり、国内市場が縮小するなかで海外への販売に各社注力しています。
今最も伸びている業界でもある越境ECですが、インターネット広告で商品を全世界へプロモーションするだけでなく、翻訳・物流・決済など様々な課題を解決する必要があります。 越境EC支援各社は外国人スタッフなどの語学力に長けた人材を採用したり、物流や決済などの専門企業を活用したり等してそれらの課題に対応しています。
▼営業
WEBプロモーション以外にも翻訳・物流・決済などのECサイト運営自体を世界で行うことへの体制構築支援に関わる機会が多くあります。LPなども各国に合わせたデザインが求められるため、競合調査などの市場調査が必須となってきます。
制作や広告運用などを行う外国人スタッフと協業することも多くなるため、価値観やバックグラウンドの異なる彼らと上手く連携していくための語学力やコミュニケーションスキルも重要になります。
▼運用・制作
国内の広告運用や制作と異なる点は、当然ですがプロモーションを実施する国の言葉や文化に対応する必要があります。運用は多くの場合、各国の言語に精通する外国人スタッフに任せます。その他、語学力に自信のある日本人や外部の翻訳サービスを活用する場合もあります。制作は外国人スタッフに任せる場合もありますが、現地の競合サイトを研究し、良さを取り入れて作成することが重要になります。
主な企業:デジタルスタジオ・フルスピード・NHN JAPAN etc
PR
1.情報過多な世の中でも受け入れられるコミュニケーション設計スキルが身に付く
2.WEB広告代理店もPR的な発想の導入が強く求められている
PR業界は他の広告業界とは一線を期し、費用を払って媒体に広告を掲載するのではなく、媒体自らが掲載したくなる情報を創り出し、広告の力で情報を拡散させ、目的を達成する広告手法になります。
PRイベントやマスコミへのプレスリリースなどが中心だった時代からは大きく変わり、SNS広告などのWEB広告を始めとした様々な広告媒体を活用し、ターゲットの態度や行動変容を促していきます。
企画のアイデアが非常に重要となるため、拡散力のある広告を創り出す力やそれをターゲットに届け拡散させる力が身に付きます。
PR業界とWEB/総合広告代理店の融合が進んでおり、双方が互いの良い点を取り入れる流れがあります。PR業界ではWEB広告の活用が重要課題となっており、WEB/総合広告代理店側でもPR的な広告手法の導入が注目されています。
▼PRプランナー
多くの企業では、新規営業から案件獲得後の案件対応、プロモーションの企画立案から実行まで分業制ではなく同じ営業がチームを組み行うことが一般的になっています。
企業により特定のマーケットに強みがあったり、チームごとにマーケットを分ける等して専門性の高いサービスを提供しています。
プロモーション全体に関わることができ、この業界の人気を支える理由にもなっています。
▼WEB広告プランナー
PR業界でWEB広告の活用が重要となっており、WEB広告を専門に扱う部署が多くのPR会社で新たに設けられています。様々なプロジェクトのWEB広告部分に関わるという形式で多くの案件に関わることができます。
主な企業:ベクトル・サニーサイドアップ・プラップジャパン etc
インバウンドマーケティング
主に海外に向けたマーケティングスキルが身に付く
地方自治体などの官公庁との仕事が多い
ブランディング案件や旅行案件に強くなる
日本の地方自治体や観光地を、主に海外に向けて(一部国内もあり)プロモーションしていきます。
政府を上げて外国人旅行客を増やす取り組みをここ数年続けており、コロナ問題前までは着実に成果を上げ、市場は毎年大幅に成長を続けていました。
コロナ問題終息後は再度、成長していく分野とみられており、インバウンドマーケティング支援専門の企業が多く存在し、海外マーケティングの広告代理店の主な売上を構成する市場ともなっています。
▼営業
クライアントの多くが地方自治体などの官公庁となるため、案件は入札形式のコンペが多くなります。
クライアント側の要望をくみ取り、短納期で案件に最適なチーム(時には外部企業と連携)を組み、提案書をまとめます。
受注後はプロジェクトの進行管理を中心に行います。
国内観光地の特性だけでなく、世界各地の旅行事情や旅行系メディアに詳しくなる必要があり、幅広い知識と経験が求められます。
▼プランナー
営業と共に、入札案件に対するプランニングを行います。
通常、発表されてから2週間程度で提出が必要になるため、案件概要を想定したテンプレート化や海外の旅行市場に精通していることが求められます。
またプランニングする上で、海外の情報収集が重要となるため英語や中国語のスキルがあると便利です。
▼制作
海外に向けたWEBページや広告クリエイティブの制作が主な業務となります。
通常の業務に加え、多言語化対応が必要となる点が特徴です。
また国内ユーザーとは異なった考え方を持つ、海外ユーザーに刺さる訴求を考える能力も求められます。
データマネジメントベンダー(MA/CRM/SFA/DMP)
1.様々なデータ統合したマーケティングを実現する広告の最先端を学べる
2.新規獲得から既存顧客の活性化までビジネスをトータルでマネジメントできる
新規顧客を獲得する広告だけではなく、資料請求してきた顧客への対面営業の管理や、購入後のユーザーへのリピート促進施策などマーケティングの全体を一元管理するシステムの開発や導入/活用支援を行います。
MA/CRM/SFA/DMPなどの各ツールはそれぞれ重複する部分もあるが、主な用途が異なり、連携しながら統合マーケティングを支えています。
CRMは主に、資料請求や既存ユーザーへの顧客管理ツールです。SFAは対面営業をメインとする営業部の情報管理に強く、DMPはオフラインデータや各媒体のオンラインデータなどを統合して広告配信などに活用するためのデータプラットフォームです。MAはMarketing Automationの略でそれらのツールで取得したデータを活用して自動で広告を配信することができ、マーケティングの工数を大幅に短縮してくれるツールとなります。
どのツール会社でも高いレベルでのテクノロジーへの理解と、それを使いこなすビジネススキルが求めらます。
▼システム開発職
様々なオフライン/オンラインのデータを統合したり、それらをAI技術を活用し分析し活用するなど最先端のテクノロジーに携わることができます。
今まさに進化している業界のため、新たなサービスを創り出したい人や最先端技術に携わりたいエンジニアには最も適した業界と言えます。
▼営業(導入・活用支援)
自社のシステムの活用方法などを提案する新規営業と、実際の導入や活用支援をおこなう営業に分かれます。導入・活用支援ではデータベースの活用などより技術的な知識も求められるため、多くの企業で新規営業と導入活用支援営業は分かれています。
自社ツールは持たず、各社の導入活用支援に特化した企業等もあります。導入や効果的な活用のハードルの高さから、各社手探りな状況ではありますが、今後は活用が当然という世の中が間違いなくくることから、これからのマーケティングを学べる貴重な経験を積むことができます。
主な企業:セールルフォースドットコム・マルケト・シナジーマーケティング etc
計測ツールベンダー
1.WEBマーケティングの分析を支えるアドテクノロジー集団
2.高い分析能力が身に付く
WEB広告の大きなメリットである、広告効果の把握とそこからの分析を支える各種ツールの開発及び導入/活用支援を行う企業群。
広告効果の計測機能は各媒体社が基本的に備えているが、複数媒体の併用が常識となっている現状では複数の媒体を統合した広告成果の測定が重要となっています。例えば、Googleのバナー広告をクリックして興味をもったユーザーが、最終的にYahoo!検索で商品名を検索して購入に至った場合、両方の媒体に購入の効果が計測されてしまいます。ただ、今回の場合はGoogleバナー広告が認知に役立っており、Yahoo!検索広告が直接の購入につながっている。それらを正確に計測することで、各媒体の貢献度を把握し予算配分やクリエイティブの改善に役立てることができます。
WEBサイト上だけでなく、アプリ内の計測に特化したサービスや大規模サイトの分析に強いサービスなど数は多くないが各社共に特徴があり、無くてはならない重要なツールとなっています。
▼開発エンジニア
インターネット広告業界は技術の進化が非常に速いため、次々にでてくる新たなサービスや変化に対応し広告成果を正確に計測していくために高いレベルの開発能力が求められる。
例えばAppleの導入したITPというユーザーの個人情報セキュリティーを高めるための技術は、従来の広告成果の計測ができない状況を招きました。その状況に素早く対応すべく、これまでの計測方法を変更し、ITPに対応するなど素早い対応が求められます。
▼営業(導入・活用支援)
自社の計測システムを導入してもらうための新規営業や導入後の活用支援を通じて、月間の使用料を増やしたり、継続的に利用してもらうことでサービス利用終了を防ぐための営業があります。企業によって新規営業と活用支援営業を分けている場合もあれば、同じ営業が担う場合もあります。
WEB広告業界は高度なテクノロジーが様々な場面で活用されていますが、WEB代理店の営業や広告運用担当職であってもテクノロジーのことはよくわからない人が大半を占めています。
そこで計測ツール会社の営業は文系出身者も含まれますが、アドテクノロジーに精通し彼らにアドバイスを与え、正確な広告効果の計測を支えているため、他では身に付けることができないアドテクノロジーの知識を身に付けることができます。
また取得したデータを活用するための分析手法などにも精通できるため、高い分析力も身に付けることができます。
主な企業:ロックオン・Repro etc
ここで紹介した業界の企業は次に紹介する転職エージェント経由で応募できる。
インターネット広告・デジタルマーケティング業界への転職におすすめの転職エージェントを紹介!!
マスメディアン
デジタルマーケティング・WEB広告業界を目指すならまずは登録すべき広告・WEB・マスコミ業界に特化した専門の転職エージェント
対応エリア | 強み |
全国対応(東京・大阪・名古屋・福岡・金沢・オンライン) | 広告業界特化 |
広告業界に特化した転職エージェント。WEB広告の案件も豊富に抱えており、業界に詳しい転職エージェントが一から丁寧に教えてくれ、業界未経験者にとっては非常に強い味方となる。一概にWEB広告と言っても仕事内容は会社によって大きく異なり、転職したが思っていたことと違っていたという失敗に陥らないためにもより詳しい転職エージェントに相談する必要がある。
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レバテック
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対応エリア | 強み |
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