Shopifyとはカナダ発の世界No.1ECサイト構築プラットフォームです。
低価格で高機能なECサイトが簡単に素早くつくれることで急速に利用者数を増やしています。
日本でもここ数年、シェアを伸ばしており、サイト制作会社各社はShopifyを活用したサイト制作サービスに注力しています。
この記事では、自身もShopifyでのサイト制作業務を請け負った経験から、Shopifyの活用に向いているECサイトとそうでないサイト、導入の際の注意点などについてまとめます。
Shopifyが選ばれる理由
Shopifyが世界中で最も多くのECサイト構築に使われ、日本でも進出依頼、利用者数を増やしているのには次のような理由があります。
- 多くの同時注文にも耐えられる安定したサーバー
- 初めての人でも使いやすい管理画面
- デザイン性の高いテンプレートが多数
- EC運用に必要な機能や拡張アプリが充実
- 高性能&安価な利用料
- サイト完成までのスピードが速い
それでは順番に詳しく説明していきます。
多くの同時注文にも耐えられる安定したサーバー
ECサイト運営において重要な点の一つにECサイトを設置するサーバーの安定性があります。
ターゲットエリアからのアクセススピードに問題がないかどうかや、システムエラーによるサーバーダウンが無いかどうか、急にアクセスが集中した際にサーバーがダウンしないかどうか等の点に注意を払う必要があります。
Shopifyはこれらの点において非常に優れており、世界中(中国を除く)どこからでも素早くアクセスすることができ、安定感も抜群です。
また1分間に1万注文などの極端な注文にも耐えられる強力なサーバーを備えています。
通常、他のEC構築システムではここまで強力なサーバーは備えているところはあまりありません。
サーバーのアクセス範囲の広さ・安定性・堅朗性においてShopifyは大変優れています。
初めての人でも使いやすい管理画面
ShopifyのECサイト運営者が日々使う管理画面は非常に使いやすいと評判です。
というのも、Shopify自体が元はECサイトを運営していた人が、自分が使いやすいEC構築システムを作ろうとして出来上がってきたため、利用者視点で開発が進められた点が他のEC構築システムとの違いとなります。
ITシステムに弱い人でも説明なしに直感的に利用できる点が多くの人に選ばれる理由になっています。
デザイン性の高いテンプレートが多数
EC構築システムには通常、いくつかのデザインテンプレートが用意されており、それを元にサイトを構築していきます。
Shopifyでは無料から有料(約2万円弱)のテンプレートが用意されており、それぞれのテンプレートのデザインが優れており、おしゃれだったりカッコいいデザインが多いと評判です。
そのためデザインスキルの無い人でもすぐにデザイン性の高いECサイトを構築することが可能です。
EC運用に必要な機能や拡張アプリが充実
ShopifyはECサイト運営で必要とされる多くの機能を標準で備えています。
例えば、購入ユーザーへの自動メール送信やカゴ落ち対策、商品別の配送可能エリア選択などです。
またそれ以外の機能に関しても3000を超えるアプリが存在しており、様々な機能拡張を行うことができます。
例えば、ユーザーレビューを回収するYotpo連携や多言語化対応するLangShopを始めとして数多くのすぐれたアプリにより無料から有料でも数千円からボタン一つですぐに導入することができます。
このアプリ開発はShopifyアプリ開発を行う各システム会社により日々進められており、その規模は今後も拡大していくことが見込まれます。
Shopify自体の技術開発だけではなく、他の多くのIT企業によりShopifyの発展は支えられています。
高性能&安価な利用料
これだけ高性能なShopifyは初期費用無しで月々$29(約3100円)から利用できます。
ベーシックプランでも多くのECサイトの立上げには十分な機能を使えます。
また、最も高いプランでプレミアムプラン(約20万円/月)がありますが、ECサイトの成長に合わせていつでもプランを変更することで対応できる点も大きなメリットの一つとなっています。
というのも、他のEC構築システムの場合、ECサイトの規模が大きくなった際に、EC構築システム自体を他のプラットフォームに変更する必要がある場合も少なくありません。
その際は、移行に時間と多くの費用が必要となります。
小規模ECサイトから大規模なECサイトまで、プラン変更だけで対応できるShopifyは長期的な視点で考えてもお勧めのEC構築システムと言えます。
サイト完成までのスピードが速い
ECサイト運営に必要なサイトが短期間で完成する点もShopifyの特徴です。
カスタマイズが必要な場合は例外ですが、標準的なECサイトで良ければ約2週間程度(無料お試し期間)でサイトを立ち上げることができます。
Shopifyの弱点
では逆にShopifyの弱点はどこにあるのかを説明していきます。
- 日本語サポートが十分ではない
- 管理画面の動きが遅い場合がある
- 中国本土の販売に向かない
- 独自カスタマイズに制限がある
日本語サポートが十分ではない
カナダ発のEC構築システムとなるため、基本的には英語でのサポートが中心となります。
ただ近年、日本法人もでき日本語でもヘルプやメールサポートにも力を入れていますが、まだ規模も小さく、その範囲は限定されています。
その為、十分なサポートをスピーディーに受けるには英語が話せる必要があります。
今後は徐々に日本語でのサポートも充実してくる可能性は高いですが、当分の場合は、英語が使えず、ある程度カスタマイズをしていきたい場合は、外国語話者のいるShopifyに強いサイト制作会社に制作を依頼するのが良いでしょう。
管理画面の動きが遅い場合がある
この記事でサーバーの安定性がShopifyの強みの一つと言いましたが、最近、管理画面の動きが遅く作業が進まないケースがあります。
PCの再起動などで解決する場合もありますが、急速な利用者の拡大などにより、管理者側のサーバーが重くなっている可能性があります。
中国本土の販売に向かない
多くのサーバー込みのEC構築システムでは共通して言える課題ですが、中国向けのECサイトにはグレートファイヤーウォール(中国の検閲システム)の影響でアクセススピードが遅くなってしまいます。
中国への販売を考える際は、中国専用の対応ができる別EC構築システムの採用を検討するのが良いでしょう。
独自カスタマイズに制限がある
Shopifyは高性能なEC機能を安価で簡単に実装できるのが強みのため、独自カスタマイズに制限があります。
特に決済以降の管理画面の独自編集はほぼできない状態になっているため、エンジニアが豊富に在籍しており、独自カスタマイズを中心にサイト構築を行いたい場合は他のEC構築システムを選ぶと良いでしょう。
Shopifyは国内ECサイトには向いているのか?
Shopifyのすぐれている点と弱い点を紹介してきましたが、実際にShopifyはどういったサイトに向いているのか説明していきます。
国内向けのECサイトを考える人が最も多いかと思いますが、BaseやカラーミーショップなどのEC構築システムが有名です。
先程説明した日本語サポートが十分ではない点から、英語があまり使えない場合は、Shopify以外のEC構築システムの活用をお勧めします。
海外向けのECサイトの構築をお考えの人の多くは英語の使用に問題はないかと思われるので、その際はShopifyがおススメです。
国内・海外兼用のサイトをお考えの際は、不可能ではありませんが、色々とカスタマイズが必要となるため、あまりおススメはしていません。
世界を相手にしたECサイトで、対象国の一つに日本があるという認識であれば一つのECサイトで問題ありませんが、日本向けサイトは日本向けにしっかりカスタマイズして、海外は海外向けに、、、と考えている場合は、それぞれ専用のECサイト構築システムを使い、別々のサイトとして運営するのが良いでしょう。
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