WEB広告業界に転職した後で前職の経験の経験が生かせることが幾つかある。 逆にそういった経験は転職前にしか積めない経験となる。
ではどういった経験がWEB広告において生かせるのか私の経験をもとに説明したい。
各業界の専門知識
クライアントの商品やサービスを代理で広告することになるため、クライアントの業界の知識や経験は大いに生かすことができる。
代理店側も広告主側のビジネスを理解するために様々な下調べを行うが、やはり実際にその仕事をしている人にはかなわないことが多い。特にビジネスの本質的な課題は外からだとなかなか分からない。なので転職前にはできるだけ現在の業界について理解を深められるよう、より経験の長い社員の話を聞いたり、自分なりの仮説検証を繰り返すようにしよう。
理想を言えば、自身が広告主側の立場でどこかの広告代理店を呼んで自社サービスのWEB広告のプロモーションを行えると尚良い。その経験を経てWEB広告の基本的な知識を学ぶことができ、更には広告主側の視点を理解でき、自身が広告代理店に転職した際に広告主側の要望を理解した提案や運用ができるようになる。第一それらの経験は転職活動の際に大きなアピールポイントとすることができる。
特に転職時に重宝されるのは、WEB広告の出稿が多い業界となる。銀行や証券、FXなどの金融業界を筆頭に、健康食品や化粧品などの物販業界、ファッションなどのEC業界などの事業主側の経験は、どの広告代理店でも良い評価を得ることができる。その他、人材業界などもWEB広告の広告主としては多い。
一度、自分の属している業界のデジタルマーケティングの導入状況を調べてみるのも良いかもしれない。
逆にネット広告の導入があまり進んでいない業界の場合は、導入の必要性や導入の障壁となる課題の解決方法を考え面接で説明することができれば大きなアピールポイントとなるだろう。
WEB以外の広告（マス・交通広告・リアルイベントなど）
WEB以外の広告は効果測定が困難な場合が多く、WEB広告と比較して語ることが難しく感じるが、 WEB広告では対応できない広告効果を出すことができる。
例えば交通広告はWEBを使わないユーザーへもアプローチできるし、場所によっては多くの人に短期間で訴求ができる。サンプリングイベントでは直接的に商品を配ることができるし、特定のエリアで口コミを起こすこともできるだろう。
それらの広告手法の有効性やおおよその費用感、逆にそれらの手法で実現できない広告効果を知っていることで、WEB以外の手法を考慮に入れたプランニングを実施することができる。
できればWEB広告と絡めて効果測定をする仕組みを構築することができれば面接時に大きな利点となるだろう。自社ではWEB広告を運用していない場合でも、広告主側でのHPの計測機能を活用してオフライン広告の効果測定をしていくことはどのクライアントでも比較的容易に実施できるだろう。
エクセル・パワーポイント・アクセスのスキル
全ての業種で必要とされるスキルだが、データを多く扱うWEB広告業界では必須のスキルとなる。
入社後嫌でも身につく能力ではあるが、様々なエクセル関数やショートカットでの素早い作業は使いこなせて当然という業界なので、 ある程度は予め身につけておく方が望ましい。
エクセル関数では合計や平均だけでなく、最低でもVLOOKUPまではマスターしておきたい。ショートカットもコピー＆ペーストだけでなく、保存やウィンドウの切り替えや値貼りなどが使いこなせれば面接でアピールしてみても良いかもしれない。 それ以外にマクロやアクセスなどが使えたり、営業などの職種によってはパワーポイントでわかりやすい資料を作れる能力が求められる。
英語・中国語などの語学
広告業界でもグローバル化の波は当然進んでおり、語学が堪能な人の活躍の場は多い。
外資系の企業だけでなく、中国や東南アジアを中心に展開を加速させており、英語や中国語の他、 タイやベトナム語なども重宝される。中国語やタイ語などは流暢に話せなくても、現地担当などに 抜擢される可能性も高くなるため、少しでも身につけておくことをオススメする。
語学の習得には自分で勉強したり、海外留学や英会話スクールに通う等の方法があるが、働きながらある程度、 話せる様になるのはかなりの努力が必要となる。
そこで最もオススメできる語学の学習方法がオンライン英会話だ。
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同僚・パートナー企業との人脈を築く
仕事のスキル以上に大切なことが人脈である。特に転職後は接点が無くなってしまうため、新たに築くことが困難になる。 転職前に社内・社外共に転職後も連絡を取れるような間柄を築くことが大切である。
そうすることで転職後も前職の業界の情報を仕入れることができるし、場合によっては仕事を紹介してもらえることもあるかもしれない。
またＷＥＢ広告業界に転職した後でも、過去自分がいた業界の最新情報を得ることもできるため、できるだけ今いる業界での人脈は広げておこう。
営業、クライアント対応経験
営業として、クライアント対応を行う経験は業界問わず評価される傾向にあり、Webマーケティング業界も同様です。
応募職種が営業職の場合は当然ですし、運用職などの場合も営業職の立場を理解しやすいという点で評価されます。
営業職の中でも新規開拓は更に評価されやすい傾向もあります。人によっては苦手意識を持つことが多いクライアント対応ですが、積極的に経験しておくようにしましょう。
販売促進・プロモーション企画の経験
営業と近いですが、自社商品やサービスの販売を伸ばすために、キャンペーンを売ったり、Web広告を売ったり、マーケティングツールを導入したりといったセールスの仕方を工夫する経験は評価を得やすいです。
Webマーケティング業界では、クライアントに対しそういったプロモーションを支援していくことが仕事なので、まさにクライアント側の立場を理解し、自分自身の経験からアドバイスする際にも活きる経験です。
まとめ-現職で身に付けられることは、できるだけ習得して転職-
その他にも、転職後のWEB広告業界で生かせるスキルが様々なある。営業スキルやマネジメントスキル、請求や契約周りの業務などあげればきりがない。
転職後に後悔しないよう、転職するまでは現職での仕事に全力で取り組み、身につけられるスキルはできるだけ身につけた上で転職することが、 次の転職先で活躍するためには重要になってくる。
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