運用職の仕事が無くなる!?WEB広告業界の自動化の進化

自動化ツールの重要性

WEB広告の分野ではシステムによる自動化が進んでおり、レポート作成や広告運用調整などが機械で自動化され、人が関わる作業が大幅に削減され始めている。

この流れは業界として非常に重要で、仕事で発生する作業の多さや複雑さが日々増しており、人力のみでの作業ではとても追いつかないという背景がある。更にユーザーの属性や行動データが次々に取得でき広告配信に生かせるようになってきており、リアルタイムで更新されるそれらの大量のデータを分析し広告効果の改善をしようと思うと、機械でないと行えない状況となっている。

具体的な各自動化ツールのメリットやデメリット

具体的には次のような自動化が進んでいる。

レポート作成の自動化ツール


案件に依るが毎日レポートで状況をクライアントに報告しなければいけない場合に1つの広告媒体であればレポート作成はそれほど大変ではないが、通常複数の広告媒体を併用するため、5~10等の媒体からデータをダウンロードしてレポートフォーマットにまとめるという作業が必要になる。

自動化ツールを使うと、事前に設定した数値を決まった日時に取得し、レポートフォーマットに必要な情報を自動で入力してくれる。

課題としては連携していない媒体の数値は取ることができないので、大手以外の媒体だと手動で作業を行う必要がある。また広告配信設定を変えた場合に、レポート作成ツールの設定も変更する必要があり、反映し忘れやミスにより誤ったレポートを作成してしまうことがある。

WEB広告の入札調整ツール


Google広告やYahoo!スポンサードサーチをはじめとする広告媒体ではキーワード別や様々なターゲティング別に入札単価を日々調整する作業が必要となる。

設定キーワード数は非常に多く数十から数万に及ぶ場合もあり、ターゲティング要素も日々増え続けているため、調整は多くの時間を使うことになる。

そこで自動入札ツールでは目的を設定することでリアルタイムで各要素の入札金額を調整してくれる。入札金額の決定も大量のデータ分析を考慮した調整となっており、精度も非常に高くなっており、多くの場合で手動での調整よりも高い広告効果を出すことができる。

ただ、自動入札ツールを使いこなすにはその根拠となる大量のデータが必要になる。 十分な過去実績が無い場合には使うことができなかったり、使えたとしても精度が低くなってしまう。また広告効果に影響を及ぼす大きな変化に対して即座に対応することが難しく、ある程度情報収集や学習の期間が必要となる。その為、短期間の変化が多い広告運用の場合は自動入札ツールは不向きとなる。

また広告媒体によっては自動入札ツールが搭載されていなかったり精度に問題がある。

予算配分最適化ツール


複数媒体間での効率を考慮して月間の予算配分を変えていく必要がある。

過去の実績から月末の着地数値を予測し、どの媒体にどれだけ予算を配分すれば全体として良い数値がでるかを分析していくのは媒体が増える程、大変な作業になる。

そこを自動で分析し予算配分をサポートしてくれるのが予算配分最適化ツールとなる。

予算配分最適化ツールの課題も自動入札ツール同様、全ての媒体に連携していない点や、大量の実績データや学習期間が必要な点がある。

業界/競合分析


広告のプランニングや改善には競合の分析が重要となります。

様々な業界・企業の一般的な競合分析で必要とされる情報が事前にまとめてあり、専門家による業界の解説も読むことができるため、詳しくない業界の広告案件を扱う際の情報収集を短縮化することができる。

クリエイティブ自動作成ツール


広告文やバナーなどを自動で作成してくれるツール。

必要となるHPや商品紹介ページなどのURLを入力するとシステムが分析した結果から広告物が作成され、その広告成果を分析し更に改善された広告を作成・提案してくれる。

動画の自動作成ツールの開発も進んでいるが、全体として課題としては精度面にある。

最適化が進むと同じようなタイプの広告が大量生産される結果となりやすく、オリジナリティのある広告物を作るという点ではまだ人間による作業の方が勝っている。

WEB広告の運用職は無くなる?!仕事への影響は?

本来は運用職の業務効率化をサポートするツールである自動ツールだが、 その進展により運用職の仕事が無くなるのでは?と心配する人もいる。

実際は運用職の仕事は無くならず、仕事の内容が変化してくる。

自動ツールは単純作業を替わりに行ってくれる為、空いた時間で改善施策を考え実行する時間を増やしてくれるため、より高度な作業にシフトしていく必要がある。

例えばクリエイティブのA/Bテストなどの改善などにも多くの時間を割り当てる等が仕事内容の変化の一例となる。

また大量のデータをリアルタイムに分析し広告配信に反映させる自動化ツールは、過去実績データが必要であったり、未来の事象を予測することはできない為、状況に応じて手動調整を行い、自動化ツールを上手く使いこなせるスキルが必要となってくる。

今後、自動化ツールは適応範囲を広げつつ、精度を高めていくことが考えられる。

運用職種は自動化ツールを積極的に活用し、空いた時間でより高度な作業にシフトしていくことや、自動化ツールの弱点を補えるよう手動でもレベルの高い運用ができることと、臨機応変に自動化ツールを使いこなせることが重要となってくる。

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