入稿作業とは?WEB広告代理店の日々の業務を紹介!

入稿作業とは

入稿作業とはWEB広告を始める際に必須となるテキスト・画像・動画・広告をクリックした先のURLなどを各媒体に設定する作業になります。

入稿作業はGoogle広告やFacebookなど各媒体により異なるため、それぞれの媒体規定を予め理解した上で広告を制作する必要があります。

画像や動画をデザイナーや外部に発注する際には、許容容量やサイズ、拡張子などを予め伝えておかないと完成したが使えないので注意が必要です。

WEBプロモーションの配信準備では入稿作業が完了し審査が通過し次第の開始するなど、準備の最終段階にくることが多く、プロモーション開始予定日ギリギリで急いで作業を行うこともよくあります。

またここで入稿規定と異なる広告が作成されていることが発覚するとWEBプロモーションの開始が遅れ、全体に影響してしまうことになるため、細かな入稿規定全てを把握する必要がある非常に重要な作業となります。

入稿作業の流れ

入稿作業は次の流れで行います。

  1. 広告アカウント設計
  2. 入稿規定の把握
  3. 広告の制作
  4. 入稿シートの作成
  5. 入稿
  6. 審査
  7. ダブルチェック

広告アカウント設計

どんな広告をどのフォーマット(テキスト・バナー・動画)で何種類作成し、それぞれどのような配信方法(ターゲティングや時期など)で使用するのかの設計を行う必要があります。

例えば、媒体・配信方法・フォーマット・訴求軸の4つの項目で必要な広告を広告配信設計表にまとめて、どんな広告を何種類作成し、どの媒体でどのように配信するのかを管理します。

入稿規定の把握

必要な広告の全体像が出来上がったら、次は広告それぞれの媒体別の入稿規定を把握します。主にテキストの文字制限や使用可能文字、画像のサイズや拡張子、動画の容量や作成フォーマットなどを把握し、制作に取り掛かります。

各規定は広告配信設計表に記載する等すると制作の際や入稿作業の際に便利です。

ミスが発生しやすく注意が必要な点はテキスト広告の入稿規定です。媒体によって「!」などの文字記号が使えたり使えなかったりする場合や、同じ文字制限30文字でも媒体によって半角30文字なのか、半角全角を問わず30文字制限など異なるので細かい点にまで注意して把握することが重要です。

また媒体ごとに表現上のルールもあり、画像内に含まれる文字情報の制限や媒体コンテンツと混同しやすい表現の禁止などもあるため、その辺りも把握しておく必要があります。

広告の制作

広告の制作では広告配信設計表などの指示に従って正確に作業を進める必要があります。

その他、スケジュールを守ることは勿論ですが、効果的な広告となるようターゲットや伝えたいメッセージなど広告の目的を把握した上で制作を進めていきます。

入稿シートの作成

広告が完成したら、いよいよ媒体に入稿していく為の準備に入ります。

多くの媒体では媒体管理画面上で各広告キャンペーンや広告グループ別に1つずつ広告(テキストや画像とURL)を入稿していく方法と、エクセルなどに必要な情報をまとめて媒体にアップロードする方法があります。GoogleやYahoo!などでは入稿専用のツールもあり、オフラインの環境で入稿設定や確認を行い、本番環境にアップロードできる媒体もあります。

はじめに紹介した個別に媒体に設定していく方法以外はエクセルなどに入稿情報をまとめます。多くの広告を入稿する場合は効率的な方法となるため、今回はこの方法を中心に解説していきます。

まず初めに入稿フォーマットをダウンロードします。入稿フォーマットが用意されていない場合は、仮の広告(配信設定はOFF)を入稿してダウンロードすれば配信に必要な項目が網羅された入稿フォーマットをダウンロードすることができます。

入稿フォーマットが手に入ったら該当する項目に必要な情報を入力していきます。

設定が必要な項目は広告の設定先となる広告キャンペーンや広告グループ、広告を識別するための広告名、遷移先のURL、テキストや画像などになります。媒体や広告フォーマットによってはより多くの情報の設定が必要となります。

広告のテキストは入稿フォーマットに直接入力すれば問題ありませんが、画像や動画などは予め媒体にアップロードして、媒体別の画像IDを入稿フォーマットに記載する方法が一般的です。

入稿

入稿フォーマットに必要な情報を記載したら、実際に各媒体に入稿していきます。

ここで入稿規定違反があればエラーが出るので、修正して再度アップロードします。

ただ広告の入稿規定以外にもエラーになる場合があります。その原因は入稿フォーマットの拡張子などが媒体規定にあっていなかったり、必要な情報の過不足がある場合などがあります。

特に入稿フォーマットの拡張子は媒体によって、エクセル、CSV、指定の文字コードなど細かくルールがあるため注意が必要です。

審査

入稿が完了しても、配信開始までには各媒体の広告審査があります。審査は数時間~1週間程度の時間がかかり、基本的に週末は審査時間外のため、審査期間を考慮したスケジュール設定が重要となります。

また審査に落ちてしまう可能性もあるため、余裕があれば審査落ちしても修正対応ができるくらいの予備期間を設けましょう。

媒体規定通りに広告を制作しても稀に審査落ちしてしまうこともあります。審査落ちした理由が全く分からない場合は再度入稿してみると審査ミスなどで審査に通る場合もあります。

審査落ちの理由は審査落ちの結果と共に記載されますが、どうしても理由が分からない場合はヘルプセンターに問い合わせる等して対応しましょう。

ダブルチェック

無事に入稿が完了してもまだ配信開始までに必要な重要な作業があります。

それは広告が間違いなく設定されているかどうかの確認作業になります。 どれだけ周囲を払って作業を行っても、どうしてもミスは発生してしまいます。

入稿が完了して配信を開始する前には、広告入稿管理表などと設定内容に相違がないかのチェックを必ず行いましょう。

入稿作業の難しさ

入稿作業はこれまで説明してきたように多くの手順を吹く必要のある作業ですが、その中でも特に注意が必要でミスが起きやすい点について説明します。

頻繁に変更になる媒体規定

媒体規定は頻繁に変更になります。従来のテキスト広告に設定できる文字数が増えたり。新たな広告フォーマットが追加されたりします。今日のWEBプロモーションでは、複数の媒体を活用することが多いので、都度、各媒体の最新の入稿規定を確認することが重要になってきます。

媒体により異なる入稿方法

入稿の方法は媒体により大きく異なります。媒体によって広告名の設定が必要だったり、必要なかったりするだけでなく、同じ広告名の仕様も広告グループが別であれば可能な場合もあれば、媒体単位で同じ広告名の使用が不可な場合などもあります。

細かな点を上げれば数え切れない程の仕様の違いがあるため、初めて入稿を行う媒体がある際は数時間から不明点の問合せなどを考慮して数日は時間をとっておきましょう。

ある程度、数媒体の入稿に慣れてしまえば問題に遭遇した場合にも応用が効いて素早く解決できる場合もありますが、基本的には媒体ごとに異なる仕様に慣れるまでは多くの時間が必要な難しい作業となります。

自分以外の人にもわかりやすい入稿をする難しさ

入稿作業は、会社により異なりますが、ダブルチェックの正確性を上げるためにも複数人で分担して行うことがお勧めです。

例えば広告入稿管理表は運用担当者が作成、実際の入稿作業はサポートスタッフが行い、そのダブルチェックを運用担当者が行うなどの方法です。

その際に重要となるのが誰が見ても分かりやすい構成やネーミングをすることです。

構成で言えば、できるだけシンプルな構成にするために重複した配信設定は1つにまとめたり、同じグループに設定しても調整ができる項目(デバイス別の配信量調整)などは分けずに1つにまとめる等が重要です。

そしてネーミングでは画像ファイルや広告名を、一定のルールに従って必要な情報わかるようにしましょう。

ネーミングでよくある悪い例としては、一定の基準がなく毎回違うルールでつけられた名前や、一般的では無いアルファベットの頭文字を使用するなど作成者しか意味が分からないネーミングです。

別途、ネーミングのルールを表にまとめる等の工夫も重要になりますが、ベストなのは誰がみても必要な情報が直感的にわかるシンプルなネーミングです。

例えば広告名は「日付_訴求軸_画像サイズ_遷移先分類」とし各項目を3~5文字程度とすれば全体的に長すぎず、共同で作業する際に誰もが内容を把握することができ、長期的にみればミスの削減にもつながります。

自身が案件を誰かに引継ぎ別の人が広告運用を行う際のことも想定した構成やネーミングを心がけましょう。

まとめ

入稿作業は広告開始前に必ず行う必要がある重要な作業となります。

媒体ごとに異なる入稿規定や入稿方法を把握した上で、正確に作業を行い、その上でも念には念を重ねて複数人によるダブルチェックが重要になります。

また誰もが分かりやすいファイル名や広告名、アカウント構成にすることでミスの少ない効果的な運用が可能となります。

一見、単純な作業と捉えがちですが入稿作業ができないと広告は開始できない為、正確にそして分かりやすく作業ができるよう入稿作業をしっかりと身に付けておきましょう。

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