ECサイトの集客プロモーションにおいて広告を実施する前にチェックしておくべき重要なことの一つにサイト改善があります。
多くのECサイトの初期段階では特にサイトの構造上の欠点があることが多く、そのまま広告で集客しても良い成果を上げるのは至難の業です。
結果、成果が悪く広告運用者の責任にされるという事例が後を絶ちません。
この記事では、構造上の問題のあるECサイトの集客広告を任され、成果悪化から広告改善ではなく、サイト改善により成果を上げた自身の経験を元に、サイト改善策として優先度の高いポイントを5つご紹介します。
CTAの視認性を上げる
CTAとはCall to Actionの略で、「購入はコチラ」や「カート追加」などのユーザーへ次のアクションを促すボタンのことです。
これが目立ちにくいとそれだけでCVRが大幅に落ちます。
特に以下のポイントに注意しましょう。
- ボタンの大きさは適切か
- 色は目立つ色になっているか
- 場所はユーザーの導線上適切か
- スマートフォンでも分かりやすいか
- ボタンのテキストは不自然ではないか
よくある悪いサイト事例としてボタンが小さかったり、周りの色と同じで目立ちにくかったり、スマートフォンではかなりスクロールしないとでてこなかったり等があります。
見慣れているサイトだと特に気にならないかもしれませんが、初めてサイトを訪れた人からするとその辺りの違いが大きな使い勝手の差へとつながります。
厳しい目線で自分のサイトをチェックするようにしましょう。
ファーストビューで何のサイトかを伝えきれていない
ファーストビュー(以下FV)とは、パソコンやスマートフォンで最初に見える画面領域を指します。
そこでユーザーに良い印象を与えられないと、そのまますぐに離脱してしまう確率を上げてしまいます。
FVはTOPページだけでなく、商品詳細ページなどでも重要です。
例えば、商品詳細ページで商品画像が一部見切れていたり、商品のメリットを伝える文章がスマートフォンだとFVに入っていなかったりなどが良くある例です。
各ページを作っていく際にFVには特にこだわるようにしましょう。
申込情報入力フォームの使い勝手
商品を購入したり、予約登録をする際に申込フォームに個人情報などを入力しますが、ここが原因で一般的なサイトより成果が悪くなることも良くあります。
よくある悪い申込フォームのポイントは以下の通りです。
- 入力項目が多すぎる
- 全角・半角などの各項目の入力ルールが分かりにくい
- ページ遷移が多く作業が複雑
- エラーがでると最初から全てやり直しになる
入力項目やページ遷移が多すぎる等の時は、必要事項を無くしたり、SNSやGoogleアカウントをつかってサイトに登録できたりするなどの工夫が大切です。
最近では、LINEのやり取りをするような形で登録情報を入れていくツールもあるので、申込フォームの最適化に注力するようにしましょう。
キャンセルや補償などの気になる内容が見当たらない
申込の際に気になるキャンセル期間や費用、補償内容について等の申込の際に気になる情報が見当たらないことが原因で購入を辞めてしまうことも良くあります。
サイト側からすると、「利用規約に記載されているから読めばいいのに、、、」と思うかもしれませんが、わざわざ利用規約を全て読んでくれるユーザーはほぼいません。
ユーザーが気になりそうなタイミングもしくはサイトのTOPで、それらの不安を払拭する内容を記載しておくことが重要です。
例えば、カートや決済ページで、キャンセルに関する注意書きをしたり、該当の説明へのリンクを設定したりする方法が一般的です。
商品カテゴリーページの情報が少ない
複数の商品があるサイトで、商品カテゴリーページに商品が並んでいるだけというサイトがよくあります。
商品にあまり詳しくないユーザーは、そのカテゴリーがどういうモノなのかがわかりにくく、商品も魅力が伝わりきらないことが良くあります。
簡単な説明でも良いので、カテゴリーの説明を冒頭に入れるようにしましょう。
これはサイトのCVRを上げる効果以外にもSEOによる集客効果も見込めます。
まとめ
ECサイトの集客施策はサイトに問題がある状態で実施しても、良い成果を上げるのは困難です。
すぐに集客をしたいという想いもわかりますが、まずはサイト改善、すくなくとも集客とサイト改善を同時にすることが重要です。
サイト改善を外部に依頼することになったとしてもお金がもったいないとは考えず、集客施策よりも優先度を高く取り組むことが重要です。