転職時の面接で、転職の理由の伝え方で悩む人は多いのではないでしょうか?
私自身も、転職理由を工夫しながら伝えるのですが、「批判的な態度が目立つ」等と評価され、不採用の理由となった経験が何度もあります。
この記事では複数回の転職及び都度経験した転職面接での経験を元に、転職理由の上手な伝え方について考えていきます。
何故、転職理由が原因で不採用になってしまうのか?
転職理由を分類すると主に以下のパターンに分けられます。
- 人間関係に起因する問題
- 給料が低い
- 業務内容が合わない
- その他外部要因(転勤・妊娠出産・体調不良など)
この中で最も転職面接で不採用になりやすい転職理由が人間関係に起因する問題です。
人間関係に起因する問題は、どこでも起こり得るので、転職した後も、同じような理由で辞めてしまうのでは?と思われてしまうことが理由のようです。
ただ一概に人間関係に起因する問題といっても、個別にみていくと状況は様々です。
例えば、、、
- 上司のパワハラが酷い
- 尊敬できる人や一緒に働きたいと思える人がいない
- 周りの環境に馴染めない
などをよく耳にします。
次にこれらのよく聞く転職理由が不採用となる理由を個別に考えていきます。
上司のパワハラが酷い
これは3つの中では最も不採用にはなりにくい理由だと思われますが、伝え方によっては不採用と理由となってしまうこともあります。
それは、「パワハラの程度が酷くない」、「パワハラを受けているのが一部の人でその人にも理由がある」、「パワハラを受けてすぐに辞めている」等の場合です。
パワハラも人によっては厳しい指導と考える人もいますし、それほど酷くないパワハラは受ける側の人にも問題があったのでは?と考える人もいます。また、パワハラを受けた際にすぐに辞めてしまっていては、何か嫌なことがあればすぐに辞めてしまう人なのではと考えられてしまいます。
人によっては、その様に受け取られる可能性があると思った際にはそれらを転職面接時に伝えるのは得策ではありません。
尊敬できる人や一緒に働きたいと思える人がいない
これを理由に転職をする人はかなり多いのではないでしょうか?
決定的な理由はないけれども、仕事も一通りやりきって、あとは昇進を目指して給料を上げていく、、でも、昇進しても給料はそれほど高くならないし、そもそも今の上司達と一緒に仕事を続けていきたくない、、、
そういった理由で、年収アップや更なるスキルアップを目指して転職するという人は相当数いると思われます。
ただ、これを退職理由として伝えると、不採用となってしまう可能性があります。
その理由は、「周りへの理想が高く、すぐ辞めてしまうのではないか?」や「自己評価が高すぎるのではないか」等と思われてしまうからです。
言い方によって、だいぶ受け取られ方が変わりますが、不用意にこの退職理由を使うのは辞めたほうがよいでしょう。
周りの環境に馴染めない
少しあいまいな理由ですが、何かしらの理由で職場で働きにくさを感じているケースです。
退職理由を理解してもらえないと、またよく分からない理由で辞められるかも、、、と考えられ不採用となってしまう確率が高いです。
しっかりと面接官が理解できるよう理由を言語化して伝える必要があります。
ネガティブな転職理由の伝え方の工夫
人間関係に起因した問題での転職理由が原因で不採用となる理由を説明してきましたが、実際に人間関係が理由で転職活動をしている場合はどのように伝えれば良いのでしょうか?
伝え方のポイントは以下の通りです。
- 誰もが理解・共感できる説明にする
- 感情的に愚痴っぽく言わない
- それでも不採用になるようであれば別の転職理由をつかう
順番に説明していきます。
誰もが理解・共感できる説明にする
あいまいな理由や、「それくらいのことで転職する?」と思われないようしっかりと説明できるようになりましょう。
よく考えた末に、もしそこまでの理由でなかったのであれば、それは転職を考え直すか、転職理由としては伝えない方が良いでしょう。
感情的に愚痴っぽく言わない
愚痴っぽく伝えてしまっては、同じ内容を話していても悪い印象を与えてしまいがちです。
単純に自分には合わない環境だった、辞めざるを得ない状況に陥ってしまったということを冷静に伝えましょう。
例えば、「尊敬できる上司や同僚が居なかった」という内容であれば、「退職率が高く未経験者が多く成長できる環境では無かった」などと言い換えると良いでしょう。
それでも不採用になるようであれば別の転職理由をつかう
どう工夫しても、マイナスの印象しか与えることができない場合もあります。
その際は、別の理由を転職理由にするようにしましょう。
年収アップ・スキルアップなどのポジティブな理由が望ましいです。
転職理由には様々な側面があり、少なからず年収アップやスキルアップという要素も含まれているのが通常なので、その部分をメインで伝え、ネガティブに捉えられやすい人間関係の部分は言わないという方法も一つです。
ただ、これはもろ刃の剣にもなります。本当の転職理由を言わずに、転職先で同じ失敗をしないかどうかは自分自身で判断する必要があります。
パワハラ気味の上司が理由で転職する場合には、転職先の企業でも同じようなことにならないかを面接や、口コミサイトなどの情報を元に調べる等すると良いでしょう。