コロナ前後で状況は大きく変わりましたが、日本政府としては訪日外国人の増加に注力しており、2019年には年間約3200万人の外国人が日本を訪れています。
現状、大幅に落ち込んでいる訪日外国人数もコロナ問題が解決した後は、回復してくるとみられており、引き続き注目の市場であることに変わりはありません。
ただ初めて取り組む場合、どのような対策をすれば良いのか多くの方が迷われるでしょう。
この記事ではWebマーケティングを活用した訪日インバウンドマーケティング手法を具体的に解説していきます。
SNSの活用
既にご存じの方が多いと思いますが、訪日インバウンド施策ではSNSの活用が重要です。
訪日外国人の多くが旅前・旅中・旅後とSNSを活用して情報の収集や発信をおこなっているためです。
では実際にはどのSNSをどのように活用すればよいのでしょうか?
どのSNSを利用すれば良いか?
どのSNSを活用すべきかは当然ながら、どの国の人をターゲットとするかで決まってきます。
1か国を重点的に攻めたい場合は、その国でメジャーなSNSを選定すれば良いのですが、多くの場合は、複数カ国を同時にターゲットとしているでしょう。
実際に多い例としては、FacebookやInstagramを活用して、中国以外の国々への情報発信をする、もしくは中国に特化したWeChatやWeiboの活用です。
FacebookやInstagramは中国を除くほとんどの国で広く活用されており、日本でも馴染みがあることから、使いやすさとリーチできる国と人数という意味で非常に効果的です。
一方中国は一つの国でも10憶人を越える人口を抱えていることから、予算と工数をかけて取り組んだ分の見返りを得やすい国と言えます。
言語は何を選択すればよいか?
FacebookやInstagramで複数カ国をターゲットとする際の悩みの1つが言語の選択です。
多くの場合、英語が選択されますが、英語があまり使われていない国を注力した場合は、その他の言語の導入も検討が必要となってきます。
その際の対策として、英語以外の別の言語のアカウントを別で立てる方法が一般的です。投稿の手間は増えますが、1つのアカウントに複数言語投稿すると見栄えが悪くなることもありお勧めできません。
訪日プロモーションでいうと、香港・台湾・マレーシアなどで使われている中国語の繁体字が第二言語として選ばれることが良くあります。
もしくはInstagramを活用して画像中心に訴求し、英語が使えない人にも響く投稿をする方法もあります。投稿画像の質にこだわる必要がありますが、翻訳や多言語化を考えなくて良いのが良い点です。
何を投稿すれば良いのか?
使用するSNSと言語が決まったら次に考える必要があるのは投稿内容です。
訪日インバウンドで多いのは以下の投稿です。
- 観光地の風景
- 有名な食べ物
- 体験プログラム
- 有名なお土産
- 伝統工芸品などの製作風景
プロモーションしたい内容によりどれを採用するかは変わってきますが、以下の点にこだわることも重要です。
- 写真の見栄え
- 1つの対象を複数の角度から撮影
- 動画の活用
- Facebookでは文字情報での補足
フォロワーの増やし方
SNS開設直後ではフォロワーの数も少なく投稿をしても、ほとんど誰にも見て貰えないような状態です。
そこでフォロワーを増やすには次の施策に注力することが必要です。
- 関係者にフォロー&シェアを依頼
- HP・自店舗・メルマガ等で告知
- ハッシュタグの活用
- 投稿継続
- 有料広告
有料広告経由のフォロワーは自社アカウントへの興味度が低いという懸念もありますが、一定数獲得することのメリットもあるので、初期段階でのフォロワー集めでは効果的です。継続的に実施するというよりは、期間を区切って実施しましょう。
また投稿を継続することと合わせてハッシュタグの活用も重要です。特にInstagramでは20~30個のハッシュタグを付ける方法が推奨されており、ハッシュタグの設定により多くの新規流入を獲得することができます。
SNS集客後にするべきこと
SNSアカウントが成長してきたら、そこで獲得したユーザーがより自社について詳しく知ることができるコンテンツを増やしていきましょう。
SNSからの集客で最も大切なのが自社サイトです。
SNSの投稿で興味をもってくれたユーザーがより詳細に情報を得られるよう、コンテンツを充実させると共に、どの国の人が来ても良いように多言語化の対応も重要になります。
安価に利用できる自動翻訳ツールも多くあるため、英語以外はまずは自動翻訳から始め、徐々に注力国から順に主導による正式な翻訳に切り替えていく方法もあります。
興味をもった外国人ユーザーが、実際に自社へ来れるよう、アクセス方法などの説明も丁寧にすることも重要です。
実際の外国人来訪に備えた準備
いくらプロモーションに注力しても、実際に訪れてくれた外国人から高い満足度を得られなければ、大きな伸びは期待できないばかりか、悪い口コミが広がる可能性もあります。
訪れてくれた人の満足度を高めるために以下の点に注力しましょう。
- 外国語対応できるスタッフを配置する(片言でもOK)
- 外国語による案内POPなどを充実させる
- 外貨決済への対応を強化する
- 周辺の関連企業と連携し地域として満足度を高める
- SNSで拡散されやすい工夫をする
旅後にもできること
来日外国人観光客に満足してもらった帰国後にもできるプロモーションの一つに越境ECがあります。
旅行中に触れた日本の魅力的な商品を帰国後も楽しめるように海外対応のEC事業を開始します。
自社ECが難しい場合は、Amazon等のモールへの出展という形で始めることもできますし、ジャンルごとの越境ECサイトと協力する等ことも可能です。
その際に重要なこととしては来日した段階で帰国後も購入できるサイトの存在を告知させることです。簡単なチラシの配布などからでも良いので忘れずおこないましょう。
まとめ
コロナの影響で大きく落ち込んだ訪日インバウンド市場は、長期視点でみると成長が見込まれる有力市場です。
SNSの活用がポイントとなり、ターゲット国の決定・媒体選定・言語・投稿内容を決めた上で、継続的な投稿や広告によりフォロワーを増やしていきます。
それと同時に自社サイト上での詳細情報の発信や実際に訪日してくれた人の満足度を高める受け入れ態勢の強化が重要となります。
また満足してくれた訪日外国人客に向けた越境ECサイトで帰国後も日本の魅力に触れてもらえるようにすることが大切です。
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