金融業界出身者がWEB広告業界に転職する際に知っておきたいこと

金融業界の主な広告主や商材とは?

WEB広告業界の中での売り上げ構成比として、金融系の広告主は非常に大きな割合を占めています。みずほ銀行や三菱UFJ銀行などの都市銀行をはじめ、横浜銀行、千葉銀行と言った地方銀行、アイフルなどの消費者金融など多くのクライアントが存在します。

商材としてはカードローンを中心に、マイカーローンやフリーローン、住宅ローンなどがあります。

もう1つのクライアント群としてはクレジットカードがあります。クレジットカードを発行している広告主は数多く、それぞれが多くの予算を費やし新規のユーザーを募集しています。

その他にもFXやネット証券、最近では仮想通貨やAIを活用した資産運用サービスなどの広告主も接触的にプロモーションを行っています。

それらの事業会社側で働いていた経験は、WEB広告業界への面接では大きなアドバンテージになります。その理由の1つとして、金融業界からWEBマーケティング業界へ転職する人材があまり多くないことが上げられます。ご存知の通り金融業界は他の業界に比べて給料が高い傾向にあります。その為、その業界から他の業界へ移る人も少なくなってきます。

給料が下がってでも転職をしたい、もしくは給料が下がらない良い条件での転職が可能という場合は金融業界での経験は大きなアドバンテージになるでしょう。

金融業界に強い広告手法とは?

他のWEBプロモーション同様、GoogleやYahoo!などのリスティングやディスプレイ広告を基本としていますが、アフィリエイト広告も非常に盛んです。ただ各ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)というよりは、それらを複数活用するWEB広告代理店と広告主がやり取りすることの方が多い状況です。

最近ではFacebookやTwitter、LINEなどのSNSプロモーションの取り組みも増えてきています。

お金に関わることから、広告の表現にしても堅実なモノになる傾向が強く、WEB広告に関しても他のマーケットに比べるとまだまだこれから開拓の余地がある状況です。

ただ、金融系の広告主は予算規模も多く、金融という特殊性から大手の代理店への依頼が集中しており、特定のジャンルに強味のあるマーケティング会社であっても、大手代理店の下請けとして案件に関わることが多い状況です。

なので、金融系の知識を活かしてWEB広告業界で働きたい場合は、規模の大きなWEB広告代理店などを目指すと良いでしょう。

またはアフィリエイト広告を主な収入源とした媒体社も数多く存在します。大手のダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチやカカクコムをはじめ、中小メディアでも高い収益性の企業も多く存在します。

主な金融系メディア運営企業

企業名ジャンル売上高従業員数
株式会社カカクコム全ジャンル548憶736人
株式会社ダイヤモンド社金融134憶188人
株式会社エイチームフィナジー金融非公開非公開
株式会社ジェーピーツーワン金融20憶35憶
株式会社CyberOwl金融非公開非公開
株式会社イトクロ塾・金融41憶144名

金融系のメディアを運営し主にアフィリエイト形式で広告代理店や広告主とやり取りを行っています。 高いコンテンツ作成能力を身に付けることができたり、企業によっては少人数でも大きな利益を上げる優良企業も存在します。

クレジットカードやカードローンなどの企業出身者では前職で学んだ知識を活用して活躍できる可能性が高いです。

株式会社カカクコム

大手比較サイト「価格.com」の他、「食べログ」や「映画.com」等を運営しています。設立は1997年で東京恵比寿に本社を構え、従業員は1000名を越えます。

価格.comでは様々な商材ジャンルを扱っていますが、クレジットカードなどの金融商材の売上高が高いのが特徴です。

また大手WEB広告代理店のデジタルガレージの子会社でもあり、自社のユーザーデータを活用したDSP開発等も手掛けています。

株式会社ダイヤモンド社

「週刊ダイヤモンド」、「DIAMONDハーバードビジネスレビュー」、「ダイヤモンド・ザイ」などの雑誌や「ダイヤモンド・オンライン」などのWEBメディアを運営しています。

扱うテーマが金融中心となり、雑誌販売やWEBメディアの広告収入などが主な売上となります。

創立は1913年と古く、現在は約200名の従業員を抱える東京本社の企業です。

株式会社エイチームフィナジー

エイチームのグループ会社で、クレジットカード・カードローン・FXなどの金融情報サイトを運営しています。本社は大阪にあります。採用活動はエイチームで一括しておこなっています。

金融系の仕事で注意すべき点

デジタルマーケティングに転職するうえで重要なことは、転職理由を明確にしておくということです。そこが明確になれば、先ほどのマーケティングのどの部分に関わり、どの業界(マーケット)を中心にするかが見えてきます。

例えば、広告業界から大手企業のマーケテイングに転職を考える人は増えています。広告業界というのはクライアントに時間を合わせることも多く、残業や休日出勤などが多い職種と言われています。女性は特に、将来結婚や出産を視野に入れた時、働き続けることが難しいことも考えられるのです。

その為には将来活躍したいマーケットに強い会社でWEB広告運用や制作関連のスキルを身に着ければ転職が成功する可能性は高くなります。

こうした転職の場合は、自分のやりたい仕事と職場に求める条件がはっきりしているため、転職後も失敗をする可能性が低いと言われています。転職をする際に、自分の希望をそのまま伝えてしまうと採用されにくいのではないかと思って、転職理由をはっきり伝えない人もいるでしょう。しかし採用する側も、転職する理由を聞いていた方が話を進めやすいというメリットがあるのです。

例えば将来は〇〇業界の事業会社でマーケティング担当者として活躍したい。その為に、まずはWEB広告代理店でSNS広告を学び、スキルを身に着けたい。〇〇業界以外の知識も無駄にはならないと思うので、その他の業界のことについても積極的に学んで行きたい!などの具体的な転職理由は採用担当者に評価され面接を通過する確率も高くなるでしょう。

更には、なぜその業界で働きたいのか。なぜSNS広告なのかといった理由を自分の言葉で話せれば説得力は高まります。業界についてはその業界で過去働いていたというのが最も説得力がある理由になりますが、単純に好きな業界ということも理由としては十分でしょう。好きになった理由が語れると良いでしょう。

SNS広告に関わりたいといった、マーケティング手法については、その手法の成長性やその業界における有効なマーケティング手法だということをアピールできると良いでしょう。

具体的な最終的な姿がイメージできない場合は、将来性があり高い専門性が身につくデジタルマーケティング業界にとても興味があり、様々な広告手法を学びつつ、広く多くのマーケットについて学びたいという理由でWEB専業総合代理店(電通や博報堂以外の企業も含む)を志望する方法もありでしょう。

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