広告成果を改善する上で、LPの改善は最重要です。LPが良くないと広告アカウントをいくら改善する努力をしても成果が上がらないことも良くあります。
ただ、LPを改善する際に、やみくもに改善変更を加えても、それが良かったのか悪かったのかを判断するのは難しい課題です。季節要因や広告配信の違いなどにより、数値の変化がLPの改善によるものなのか判断できないからです。
そんな課題を解決するためには、同時期に改善前と改善後を比較できるABテストを実施する必要があります。
そしてABテストを簡単に無料で実施できるツールがGoogle Optimizeです。
この記事ではGoogle Optimizeの使い方から、実際のABテストの仕方まで解説します。 ABテストという改善手法を身に付けた、Webマーケティングの営業や運用者はこれまでとは違った成果改善のアプローチが可能になり、大きなスキルアップを実感できるでしょう。
Google Optimizeの概要
Google Optimizerのメリットは、無料で誰もがすぐに利用を開始できる点です。Google Analyticsの導入が必要ですが、それさえあれば、Facebook広告やTwitter広告などのLPのABテストにも活用できます。 Google Optimizeには無料版とGoogle Optimize360という有料版があります。それぞれの違いは以下の通りです。有料版の費用は公開されていませんが、それなりの費用が想定されます。
まず無料版でまず初めにネックになるのが、テストが同時に5つまでしか実施できないことですが、多くの場合、同時にテストするのは5つ以下なので、無料版で問題ありません。
Google Optimizeの導入方法と便利なアドオン
まず、Googleアカウントにログインした状態で、Google Optimizeのページへアクセスします。
簡単な質問や地域を選ぶ(日本)よう促されますが、それらを選択するだけで設定できます。 その他、後で使用する便利なアドオンをダウンロードしておきましょう。
アドオン:Google アナリティクス オプトアウト アドオン
以上で使用を開始でき、非常に簡単です。
ABテストの設定方法
ログインできたら、「アカウントを作成」をクリックします。
テストする案件名などの「アカウント名」を入力し、国を日本に選択、利用規約など3か所にチェックを入れます。
次の画面で「コンテナ名」を入力します。これはテストをするサイトのURL等を入力します。
「最初のエクスペリエンスを作成」をクリックし、「名前」を入力します。この名前はテスト名なので、“LPのファーストビューテスト”等と何のテストか分かるようにしましょう。
次にテストに使用するページのURLを入力します。 テストタイプは以下の5つから選ぶことができます。
A/Bテスト | ページの複数のパターンをテストします。A/B/n テストとも呼ばれます |
多変量テスト(MVT) | 複数の異なるセクションを含むパターンをテストします |
リダイレクトテスト | 異なるURLまたはパスで識別される個別のウェブページをテストします |
カスタマイズ | ターゲットユーザー向けのページをパーソナライズします |
バナーテンプレート | ウェブサイトの上部に通知バナーを追加します |
最もよく利用されるのが、「A/Bテスト」か「リダイレクトテスト」です。1つのページの一部を変更してテストする際は「A/Bテスト」、既に複数パターンの変更が加えられたページが別URLで用意されている場合は「リダイレクトテスト」を選びます。
テストタイプを選択したら「作成」をクリックします。
次にテストしたい内容を反映させたページを作成します。
ここで便利なのが、Google アナリティクス オプトアウト アドオンです。
Chromeのアドオンで、テストしたい内容の変更をドラッグ&ドロップなどで直感的に加えることができます。
今回、このページのメイン画像のアリ/ナシをテストしたいと思います。
画像にカーソルを合わせて削除をクリックすると、画像が無いバージョンができあがりました。保存をクリックして元のページに戻ります。
その他にも対象のURLを変更したり、さらに条件を加えたりできます。もしくは、特定のパラメーター付きのURLから来たユーザーのみテストする等、ユーザーを絞ることもできます。
次にテストの評価軸であるコンバージョン地点を登録します。
この設定にはGoogle Analyticsとのリンクが必要になります。
Google Analyticsのアカウントを持っているGoogleアカウントであれば、「アナリティクスにリンク」から該当案件のプロパティを選択してリンクできます。
Googleアナリティクスのプロパティとのリンクが完了すると、「オプティマイズのスニペットをサイトに追加しますか?」という表示が出ます。
ここでは「スニペットを取得」を選択し、その後、画面右端のフロー「4.オプティマイズプラグインのインストール」を指示に従って進めましょう。
ga(‘require’, ‘GTM-XXXXXXX’); のようなコードを、Googleアナリティクスのコードに挿入する作業です。
リンクが完了すると、Google Analyticsで設定している目標をGoogle Optimizerの目標として利用することができます。例えば、購入完了や次のページへの遷移などです。
これで設定は完了です。
ページ上部の「開始」ボタンをクリックしてテストを開始しましょう。
テストの成果は同じページのレポートタブから確認することができます。 各パターンのセッション数・テストコンバージョン数から、どれがより最適であるかの確率が表示されます。
ABテストをする際の注意点
テストを実施する際の注意点を以下にまとめます。
- 2週間は期間を取る
- 流入数が少ない場合は、一定数貯まるまで期間を延長する
- 途中での変更を極力加えない
- 明確な差がでるまでテストを継続する
データが十分貯まり、それに基づいて明確な差がでるまでテストを継続することが重要です。
あまり差がでない状況で、どちらが良いか判断してしまうと、悪い改善を加えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
また直近のアップデートにより、テストの途中でも変更点やセッションの配分などを変更できる機能が追加されました。これにより、テストに微調整をついつい加えたくなってしまいますが、正確な計測ができなくなるので、使用は極力避けましょう。
まとめ
Google Optimizeは無料ですぐに活用できるすぐれたABテストツールです。
Googleアカウントと、使用中のGoogle Analyticsがあれば誰でもABテストが可能です。
ABテストを実施し、広告のLPを改善して広告成果を高めていきましょう。
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