訪日外国人と国内日本人旅行客の旅行消費額の比較

観光庁が発表した宿泊旅行統計の2019年・年間値(速報値)によると、日本人と外国人を含む全体の延べ宿泊者数は、前年比1.0%増の5億4324万人泊だった。

内訳は日本人は0.4%減の4億4180万人泊で微減となったが、外国人は7.6%増の1億143万人泊となり、調査開始以来の最高値を記録した。

人数を比較すると、訪日外国人は日本人国内旅行者の約1/4にまで達していることが分かる。

旅行での消費金額を日本人国内旅行と訪日外国人とで比較すると、延べ人数の差とほぼ同じで、日本人国内旅行者の消費額が22兆円に対して、訪日外国人旅行客の消費額は4.8兆円となっており、1日あたり日本人と同程度の金額を消費していることが分かる。

観光庁

日本人国内旅行客の1人1回当たりの消費額を見てみると、約3万5千円前後となる。

観光庁

外国人の訪日外国人の1人当たりの旅行消費金額は、国により異なりますが、全体では15.8万円と日本人と比較して約5倍もの金額になる。

これは宿泊数の長さが関係しており、平均で約9日間の滞在と長期滞在旅行者が多いことが分かる。

観光庁

訪日外国人旅行客は、日本人旅行客と比較して、長期間滞在してくれる可能性が高く、それだけ高い経済効果を生み出すこととなります。

また日本人旅行客とは違い、平日や閑散期にも訪れるため、旅行業者の閑散期を埋める存在としても重要な意味を持っています。

また今後、日本人人口の減少に対して、訪日外国人は増加が見込まれていることからも訪日外国人誘致のインバウンド対策が重要と考えられています。