WeChatとは中国人が最も多く利用するSNSサービスです。
ほとんどの中国人が利用しており、月間ユーザー数は11億人を超えています。
広告配信も可能なため中国向けのプロモーションでは活用が必須となっています。
この記事ではWeChatの基本機能から広告機能まで説明していきます。
WeChatの基本情報
中国の大手IT企業であるテンセントが運営しています。2011年にサービスを開始し、今では中国人であれば誰もが使っているサービスへと成長しました。
主な機能としては、メッセージ機能でLINEのように友人・知人とテキストメッセージや音声のやり取りが可能です。
ただWeChatは単なるメッセージアプリではなく、WeChatPayという電子決済機能やショッピング機能、ゲーム機能、オンライン診断機能など様々な機能がアプリ内アプリという形式で存在しており、WeChatを通じてあらゆるサービスが利用できるプラットフォーム型のアプリとなっています。
日本からもアプリをダウンロードして利用可能ですが、実は中国本土ではWeChatはWeixinという別名のアプリで運営されています。分類としては、中国以外の海外向けがWeChatで機能が一部制限されており、中国本土ではWeixinで全ての機能が活用できます。
WeChatでの広告配信とは?
WeChat広告ではデイリーアクティブユーザーは10憶人で男性の利用がやや多く、年齢層は35歳以下が約8割を占めています。
広告配信の目的は以下の6つから選択可能です。
- 公式アカウントユーザー獲得
- 商品購入や会員登録促進
- 動画の再生数アップ
- アプリインストール
- 来店促進
- クーポン配信
LINEのように企業が公式アカウントを作成し、ユーザーと繋がりをもつようなコミュニケーションが可能な他、商品やサービスの広告を配信し認知度を高めたり、外部サイトへ誘導することもできます。
広告の配信先
広告の配信先は主に以下の3つです。
- モーメンツ広告(ユーザーのタイムライン)
- 公式アカウント広告
- ミニプログラム広告(アプリ内のタイムライン以外の広告面)
モーメンツ広告とミニプログラム広告はLINEなどと同じでタイムラインやその他の広告枠に表示をされるのでわかりやすいのですが、公式アカウント広告というのが少し特殊です。
公式アカウント広告とは登録ユーザー数5000人以上のアカウントで、広告の表示を許可したアカウントのみ、そのアカウントとは別の企業の広告が配信されます。広告枠となる公式アカウントは広告を配信する代わりに広告収入を得ることができます。
広告フォーマット
広告フォーマットは以下のパターンがあります。
- バナー形式:静止画のみ
- カード形式:画像とテキスト
- 投稿形式:画像とテキストで一般の投稿風
- 選択形式:画像とテキストに加えCTAを2つ設定可
- 動画形式:動画広告
広告掲載面により使える広告フォーマットや広告の出方は異なります。
課金形態
課金形態は3種類あります。
- クリック課金
- CPM課金
- 期間指定課金
期間指定課金では、指定した期間に多くの広告を配信したい際に有効な課金形態となります。
広告の出稿方法は?
広告出稿時にはLINEと同じように公式アカウントの開設が必要になります。
それに追加で広告出稿は中国国内法人(香港・マカオ・台湾を含まない)のみ可能なので、中国国外企業は、中国国内企業に代理申請をしてもらう必要があります。
その辺りの対応が難しい場合は、日本国内の中国マーケティングに強い広告代理店に依頼するのが良いでしょう。
まとめ
WeChatは中国最大のSNSで11億人以上が利用しています。
LINEのような機能がベースですが、ショッピングから決済機能まで様々な機能が内蔵されており、一大プラットフォームとしてユーザーの生活に入り込んでいます。
広告も他の一般的な広告媒体と同様の配信ができ、公式アカウントを運営し情報発信していくこともできます。
日本国内の企業が活用するには現地の企業からの代理申請が必要と少々手間ですが、中国に向けたマーケティングには必須の媒体と言えます。