Google AnalyticsとGoogle広告を連携させるメリットやデメリットなどを解説します。
広告運用担当者やWeb広告の営業の方はこれらの情報を知ることで、より深い提案や改善が可能となります。
Google AnalyticsとGoogle広告の連携方法
まずはGoogle Analytics(以下GA)にログインし、管理>プロパティのGoogle広告とのリンクをクリックします。
次にリンクをクリックし、連携させるGoogle広告アカウントを選択します。
次に「構成の設定」で特に変更なく、パーソナライズ広告を有効にする、自動タグを有効にする、のまま次へ→送信をクリックします。
これで連携は完了です。
連携で可能になること
GAとGoogle広告との連携で可能になるのは以下の点です。
- Google広告で直帰率、平均セッション継続時間、ページ/セッションが確認できる
- 滞在時間別などリターゲティングリストのカスタマイズがより自由可能
- GAのeコマースデータ(購入金額)などをGoogle広告へインポートできる
- GAで設定した目標をCVとしてGoogle広告へインポートできる
- GA上でGoogle広告の費用を確認できる
- クロスデバイスコンバージョンをインポートできる
では順番に詳しく解説していきます。
Google広告で直帰率、平均セッション継続時間、ページ/セッションが確認できる
Google広告の管理画面上で見える指標が増えます。
特に直帰率や平均セッション継続時間は、広告の成果を評価する上で重要な指標です。
通常、2-3ページは見てもらえるようなサイトで、直帰率が80%を超えているような時は、大きくターゲットがズレているか遷移先のページに問題がある可能性が高いです。
そんな時は広告からの遷移ページの変更やターゲティングを見直すようにしましょう。
滞在時間別などリターゲティングリストのカスタマイズがより自由可能
この点も運用方法を大きく広げることができるメリットとなります。
設定可能なセグメントは以下のような内容です。
オペレーティングシステム・OSのバージョン・ブラウザ・ブラウザのバージョン・画面の解像度・デバイスのカテゴリー・モバイルデバイスのブランド・モバイルデバイスモデル・年齢・性別・言語・アフィニティカテゴリー・購買意欲の強いセグメント・ライフイベント・地域・新規・リピーター・特定の目標達成ユーザー・最初のセッションの日付…..
多くのトラフィックを抱えるアカウントであれば、様々な条件で絞込みをしても一定規模のデータボリュームはあるため、是非活用したい機能です。
GAのeコマースデータ(購入金額)などをGoogle広告へインポートできる
GA上でeコマーストラッキングを設定して、ユーザーの購入価格や商品情報を取得していれば、それをGoogle広告へ取り込むことが可能となります。
それによりROASベースでの最適化が行えます。
GAで設定した目標をCVとしてGoogle広告へインポートできる
GAで設定した目標をCVとしてインポートすることができます。
スマートゴールなど、GA独自のCVもGoogle広告で活用可能となります。
GA上でGoogle広告の費用を確認できる
GA上でデータを確認する際に費用を見ることができるので、自然検索やYahoo!広告との比較などが容易にできます。
クロスデバイスコンバージョンをインポートできる
1人のユーザーがPCとスマホなど複数のデバイスを使うことが当たり前の現在においてクロスデバイスコンバージョンは非常に重要な評価指標です。
これをインポートすることによってより正確な施策の評価が可能となります。
GAとGoogle広告を連携させるデメリットとは?
基本的にデメリットはありませんが、ある特定の状況では連携しないことをお勧めします。
それは広告代理店としてGoogle広告を運用しており手数料が広告主にバレないようにしたいケースです。
連携するとGoogle Analytics上でGoogle広告の費用が見えてしまうので、何パーセント利益を取っているのかなどが分かってしまいます。
通常、Google Analyticsは広告主側で保有することが多いことも影響しています。
特に、複数の代理店で案件を運用するケースでは注意が必要です。広告主対応を一次代理店がし、実際の広告運用は二次代理店が行う場合などは、手数料としての取り分がかなり多くなってしまうため、広告主には媒体の費用を共有できないことが多いです。
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