Criteo(クリテオ)とは?特徴や活用時の注意すべき点を解説!

Criteoとはフランス発の動的リターゲティングに強いDSPです。

複数商材を扱っているECサイトのリターゲティングにおいて高い成果を出す傾向にあり、日本国内でも広く活用されている人気のDSPです。

この記事ではCriteoの特徴や活用時の注意点などを初心者の方にもわかりやすく説明します。

Criteoの強みである動的リターゲティングとは?

Criteoは優秀な動的リターゲティング媒体として人気ですが、そもそも動的リターゲティングって何?という人に向けて説明します。

動的リターゲティングとは以下の2つの意味を持ちます。

  • 動的:ユーザーに合わせて広告が変わる
  • リターゲティング:訪問歴のあるユーザーに広告を表示

サイトに訪問したことのあるユーザーに対して、自社サイト外の様々な広告枠に対して、ユーザーが閲覧した商品を掲載した広告、もしくは訪問履歴から興味を持つであろう商品群の広告を表示します。

ユーザーは実際に自分が気になって閲覧していた商品でリターゲティングされるため、通常のバナー広告より注目する確率が高く、クリックすると各商品の商品詳細ページへ遷移するため、購買までのステップも短く、高いコンバージョン率を出す傾向にあります。

広告配信時にはサイトの情報(商品名、商品画像、ページURL等)をデータフィードにまとめて、Criteoのサイトに連携します。

Criteoの特徴を解説

今では動的リターゲティングもしくはダイナミックリターゲティングはGoogle広告やFacebook広告を始め多くの媒体で可能な一般的な広告メニューとなっています。

ただその中でもCriteoが人気媒体である理由が幾つかあります。

Google広告やFacebook広告で動的リターゲティングを実施していてもCriteoを追加導入する広告主が多い理由を、Criteoの特徴と共に解説していきます。

豊富なバナーフォーマット

Criteoは動的な広告となるため、広告バナーは複数の商品を組み合わせて自動生成されます。

その自動生成される広告バナーのフォーマットが豊富で他の動的リターゲティングが可能な媒体より種類が多い点がCriteoの特徴です。

Criteoバナーギャラリー:https://www.criteo.com/jp/ad-gallery/

商材との相性やユーザーの好みに合わせて広告フォーマットを変え、成果を高めていける点がCriteoの強みです。

膨大なデータ量と高度な配信ロジック

他の広告媒体と同様、Criteoは広告配信に活用できる膨大なデータを保有し、それらを分析して、効果的な配信を可能にする配信ロジックを持ち合わせています。

その配信精度の高さかた平均13倍のROASを達成するとCriteoサイト上で記載があるほど、高い成果を出しています。

Yahoo!JAPAN面にも配信が可能

国内で最大級のユーザー数を誇るYahoo!面に広告を配信できる点もCriteoの大きな強みの一つとなっています。

Google広告やFacebook広告経由では配信できないため、追加することで新たなユーザーとの接点を持つことができます。

その他にも様々な配信面を持ち、海外初のプラットフォームではありますが、日本だけでもGoogleに引け劣らない程のユーザー数をカバーし国内の約90%のユーザーにリーチが可能となっています。

新規向け配信や認知度向上の為のネイティブアドにも対応

動的リターゲティングのみではなく、特徴的な広告フォーマットや配信ロジックを活かして、新規向けの配信も可能になっています。

リターゲティングだけでなく、新規向けの配信でも効果を発揮することができます。

Criteo配信までの流れ

Criteoを配信するための流れを説明します。

媒体社への申込

多くの広告主は、広告代理店経由でCriteoの申込を行います。

申込手続きの中にサイトの審査がありますが、ここで月間セッション数が4万以下のサイトは審査に落ちてしまいます。

これは一定数のアクセス数が無いとリターゲティングでの成果が出せない為です。

この辺りも高い実績を多くだしている要因となります。

データフィードの用意

Criteo側にサイトの情報を連携するためのデータフィードを用意します。

データフィードの情報は、商品名・説明文・商品画像・商品ページURL・価格などの基本的な情報になります。

これらをCriteoのフォーマットに合わせて入力して媒体に設定します。

動的な値取得に必要なタグの設置

ユーザーのサイト内での行動をCriteo側に正しく伝えるためのタグ設定をおこないます。

各ページごとにきめられたタグを設定し、ページタイプや商品IDや価格をCriteoに連携します。

多くの場合でエンジニアの協力が必要となります。

最終確認及び配信設定

これらの設定が終わったら、Criteo側に設定が問題ないか確認してもらい配信が可能となります。

配信設定は予算など基本的な内容のみで、細かな設定は不要となっています。

高度な配信ロジックが徐々に成果を改善していきますが、配信直後から高い成果を出す場合も多くあります。

Criteo活用時の注意点

高い成果を出しやすいCriteoですが、導入には注意すべき点があります。

最も注意すべき点は導入作業の大変さです。

データフィードの整理やタグの設置など慣れない人からするとかなり難しいでしょう。ヘルプ等の情報もありますが、それらを読み解きながら作業をするとしても難易度は高いです。

特に動的なタグの設置に関してはエンジニアの協力が必要です。

エンジニアに正しく指示を出す必要もあるため、エンジニアに丸投げともならないケースが多いようです。

その為、導入には過去に導入を経験したことのある、広告代理店に依頼するのがおススメです。

まとめ

Criteoはユーザーの商品閲覧履歴に基づき、興味度の高い商品広告を自動生成し高い成果を上げる動的リターゲティングDSPです。

商品点数の多いECサイトでは導入必須と言っていい程、高い成果を出している媒体ですが、導入には複雑な設定も多くあるため、導入経験者の協力の元で配信をはじめましょう。