アマゾンUS(アメリカ)でFBAを活用する方法

Amazon.com（アメリカ版のアマゾン）は日本のAmazonの数倍の売上規模を持っている反面、日本からの出品は少ないので、上手く活用することで大きく売り上げを伸ばせる可能性がある市場です。

Amazonで売上を伸ばすために重要になるのがFBA（Fullfillment By Amazon）の活用ですが、日本国内とは勝手が異なり、アメリカのFBA倉庫への納品に伴い様々な作業が必要となります。

この記事ではAmazon.comのFBA活用で必要となる、アメリカへFBA倉庫への納品やその他に必要な作業について説明していきます。

アメリカFBA発送代行業者が必要な理由

アメリカのFBA倉庫へ商品を入庫する際には、日本から直接送ることができません。

理由としては以下の2つの理由があります。

1. アマゾンは関税の支払い代行をしない
2. アマゾンは海外からの荷物の受取人にはならない

理由を個別に説明していきます。

アマゾンは関税の支払い代行をしない

国境を越えて商品を送る際には、関税が発生します。

関税は荷物の到着時に支払う必要がありますが、アマゾンは支払いを代行してくれません。

対応方法としては、関税の元払いに対応している配送業者であるDHLやFedEx、UPS等を使う方法があります。

EMSは関税元払いに対応していないので使うことができません。

ただ関税の問題をクリアしても、その他にも問題があり、やはり日本からアメリカのFBA倉庫に直送することはできません。

アマゾンは海外からの荷物の受取人にはならない

アマゾンは海外からの荷物の受取人にはならないと明言しています。

理由としては様々あると思われますが、海外からの商品の受け取りにはトラブルが付き物で、それらに個別に対応していると時間がかかり過ぎてしまうことが原因ではないかと思われます。

その為、別の受取人をアメリカに立てて、そこから改めて国内配送としてアメリカのFBA倉庫へ発送する必要があります。

以上の理由から、アメリカFBA発送代行を活用する必要がでてきます。

おススメのアメリカFBA発送代行会社

アメリカFBAへの発送代行会社は複数あります。

月額基本費用の有無や、個別の配送費用などサービスによって大きく異なります。

あ

重要な点として、個別の送料や月会費の有無があります。

定期的に送る場合は、月会費の負担は減っていきますが、そうでない場合は、月会費が無い業者がお勧めです。

その他、梱包作業などのオプション対応や問合せ対応の丁寧さ等も重要な選定基準となります。

関税の調べ方

アメリカの国際貿易取引委員会（USITC）を使ってアメリカ向けの関税を調べることができます。

画面中央の検索ボックスに英語での一般名称を入力します。

関税はHTSコードと呼ばれる10桁のコードで管理されています。

試しにtableware（食器）で調べてみたのが下記です。

黒枠の10桁の数値がHTSコードです。

赤枠の率が一般の国の関税、オレンジ色が貿易協定を結んでいる国の関税、緑色が北朝鮮とキューバの関税です。

アメリカは個人輸入の際には$800以下の輸送物には関税が掛からないため、FBAをつかわず日本から個別発送すれば関税が掛かりません。

FBA納品のための発送は関税がかかるため、場合によってはFBAをつかわない発送の方が安くなる場合もあります。

アカウント作成にはアメリカの銀行口座が必要

発送以外にもAmazon.comの売上を受け取るにはアメリカの銀行口座が必要になります。

アメリカで実際に口座を解説するのは色々と時間や費用がかかるので、基本的には専用の口座レンタルサービスを使います。

有名なサービスとしては次の2つあります。

• WORLDFIRST
• ペイオニア

どちらのサービスも手数料は1％以下で、初期設定費や月額費用も不要で、Amazon.comでの売上金額受取が可能になります。

法律的にも全く問題はなく、スピーディに日本円で受け取ることができます。

まとめ

Amazon.comでのFBA活用は送料がお得になったり、配送時間が日本国内から都度注文ごとに発送するより早く売り上げ拡大のためには重要になります。

ただ、日本からの直接の入庫ができなかったり、関税や現地銀行口座の準備が必要だったりと、何かと大変です。

それらの問題は専門の代行業者を活用することで解決することができるので、積極的に活用し、Amazon.comでの巨大な市場にチャレンジしてみましょう。