Google広告・Facebook広告のアカウント移管やリターゲティングリストの扱いについて   

広告代理店の切り替えなどでGoogle広告やFacebook広告の運用主体を変えたい場面というのがあります。

その際に、新たに別のアカウントをつくって運用するのか、既存のアカウントを引き継いで運用できるのか、リターゲティングリストは共有できるのか等が気になる点でしょう。

新たにアカウントを作り直す際には、また初めからになるので、多くの場合、最適化が弱まるなどして成果が悪化してしまいます。

この記事では、Google広告・Facebook広告でのアカウントの移管やリターゲティングリストの扱い等について説明していきます。

新たにアカウントを作成することのデメリット

これまで運用してきたアカウントから新しいアカウントに切り替えるのには多くのデメリットがあります。

  • 新規アカウント作成の手間がかかる
  • リターゲティングリストを貯めなおす必要がある
  • CVの最適化が無い状態から始まる
  • コンバージョンウィンドウ期間による計測ができなくなる

以上のような理由で多くの場合、成果が悪化した状態からのスタートとなってしまいます。

そのためできれば、アカウントを引き継いで広告運用を継続した方が良いです。

アカウントの移管は可能か?

結論から言うと、機能的にはGoogle広告もFacebook広告もアカウントの移管は可能です。

広告の運用主体が変わっても、これまで運用していた広告アカウントを新しい広告運用主体の管理下に移して、運用を継続することができるため、アカウント移管による成果の悪化は避けることが可能です。

方法としては、Google広告・Facebook広告ともに権限の移管を実施します。新たな運営主体のアカウント(登録メールアドレス)を追加して、そこに管理者権限を付与します。その後に、移管元の権限を削除すれば作業完了です。

リターゲティングリストの移管は可能か?

リターゲティングリストも、アカウント移管時にそのまま紐づいて付いてくるので、移管先でもこれまでと同じように活用することが可能です。

新たにリターゲティングリストを貯めなおす必要もないので、広告運用主体を変更する際の成果維持に大きく貢献することができます。

アカウント移管ができない場合

機能上は広告アカウント及びリターゲティングリストの移管は可能と書きましたが、当然ながら移管元の許可と協力が必要です。

広告代理店では統計を取ったわけではありませんが、ノウハウの流出などの観点からアカウントの移管は対応しないところの方が多い印象があります。

移管は不可と言われた場合は、移管費用を支払う等の方法も考えられますが、実際は移管できないケースも多いようです。

また必ずしも広告アカウントさえ移管できてしまえば、成果が維持できるわけではありません。これまで運用してきた経験値は運用できないため、新たな運用者は再度嗜好錯誤しながら、成果改善に向け取り組んでいく必要があります。

そういった意味では、できるだけ同じ運用者によって継続的に運行されることが最も理想的とも言えます。

まとめ

Google広告やFacebook広告では、広告代理店の切り替えなどで広告アカウントを引継ぎたい場合があります。

その際には、新規でアカウント開設をして1から運用すると、成果が悪くなる場合が殆どなため、既存のアカウントを引き継ぐ方法がベストです。

移管には移管元のの同意と協力が必要となりますが、機能的にはリターゲティングリスト含め広告アカウントの移管でそのまま新しい広告運用主体で運用を開始することができます。

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