検索エンジンのBingはマイクロソフト社の検索エンジンで、Edgeなどのブラウザのデフォルト設定になっています。
日本ではユーザーの少ないBingですが、一定規模のユーザーはいますし、世界規模でみるとユーザー数が世界第2位の検索エンジンで、広告媒体として見逃せない存在です。
この記事では国内だけでなく海外広告配信も含めたBing広告の魅力や配信方法を説明します。
Bingのシェア率
まずは国内のシェアをみてみましょう。
Googleが圧倒的1位ですが、2位のYahoo!に次ぐ3位で5.63％のユーザーが使っています。
一方、海外ではどうでしょうか？
Googleのシェアの高さは日本よりも高いですが、なんと2位にBingがきています。
更にアメリカではシェアが6％を超えており、人口が約3億２千万認いるため、約2,000万人のユーザーにリーチが可能となります。
Bingが使われている理由
Bingがこれほど多くの人に利用されていのには幾つかの理由があります。
Windows10のデフォルトのブラウザに組み込まれている
多くのパソコンにはWindows10が最初から組み込まれており、そのままGoogle Chromeをダウンロードするなどせずに利用しているユーザーも一定数います。
その場合は、Bingがデフォルトの検索エンジンとなるため、多くのユーザーが利用しているというのがその理由です。
検索するだけでリワードポイントが貯まる
Bingは独自のリワードポイントシステムを備えており、検索するだけでポイントが貯まっていきます。
1日の上限は決っていますが、毎日使用していれば自然とポイントはたまります。その他、マイクロソフト社のサービスを利用したり、クイズに答えるなど様々な方法で貯めることができます。
貯まったポイントでx boxの抽選に申し込んだり、マイクロソフト製品に使えるギフトカードが貰えたりします。
高精度な検索機能
検索エンジンの機能としてもすぐれた点があります。
例えば、動画検索時の一覧画面で、それぞれの動画を選択しなくても視聴することができたり、検索結果と検索キーワードの関連性の度合いを調整して検索することなどができます。
Googleとは違った検索結果がでるため、Google検索と違った情報を探したい時にも便利です。
Bing広告の出稿方法
Bing広告の出稿方法は日本国内と海外で異なります。
国内でのBing広告配信
国内でBingに広告を掲載する際には、Yahoo!プロモーション広告経由で配信することになります。
配信パートナーに含まれることから、直接Bing広告を使わずに広告を配信します。
その為、Bingにだけ広告を出すということはできず、あくまでYahoo!面に追加する形での広告配信となります。
日本国内でのYahoo!とBingを足した検索エンジンシェアは25％となるため、Google広告とYahoo!プロモーション広告を出稿しておけば、99％以上のユーザーをカバーすることができます。
海外でのBing広告配信方法
海外ではBing広告に申込、広告を配信できます。
また国内とは逆で、Bing経由で海外Yahoo!面にも広告配信が可能です。
海外のYahoo!は日本国内Yahoo!とは事業体が違っているので、Bing広告から日本のYahoo!面には広告配信はできません。
BingからYahoo!面にも配信できることから、世界の検索エンジンシェア2位と3位に一つのプラットフォームから広告を配信することができ、合算すると約4％のシェアとなります。
台湾や香港ではYahoo!の利用ユーザーも多いため、それらの国では更に利用価値が上がります。
Googleに比べるとシェアは低いですが、世界規模で見た際に、インターネット人口約51憶人の4％なので2億人以上にリーチできる媒体と考えれば追加する価値は十分にあるでしょう。
もう1点、見逃せない機能が海外版のBing広告ではGoogle広告からの広告配信設定の移管が簡単にできることです。
多くの広告キャンペーンではGoogle広告を実施し、追加策としてBing広告に取り組むことになるため、Google広告の設定をBingに簡単に反映することができ、開始の手間を大幅に削減することができます。
まとめ
日本国内では利用ユーザーは殆どいないと思われているBingですが、広告の配信ではYahoo!と連携しており、Yahoo!プロモーション広告を活用することで、Googleユーザー以外の殆どのユーザーをカバーすることができます。
海外ではBingを通じてYahoo!海外版にも広告が配信でき、Google以外の検索エンジンの2位と3位に同時に広告配信が可能です。
Google検索広告で一定規模以上の獲得がある場合は、競合の少ないBing広告を始めてみるのも良い改善策となるかもしれません。
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