物やサービスが溢れる現代社会において、単に広告を沢山出せばモノが売れたり、ブランド認知度が上がることは少なくなりました。
そこで求められるのはターゲットユーザーの興味を惹く斬新なアイデアを伴った広告です。
斬新なアイデアは一部の限られたクリエイターだけの特権ではなく、コツさえ掴めば誰もが創り出すことができるものです。
この記事では課題解決に役立つ斬新なアイデアを創り出すためのアイデア発想方法をご紹介します。
演繹法
誰もが納得する法則を元に、課題に対する解決法を設定します。
例えば新しい掃除機のプロモーションで、「高性能で安価か商品は売れやすい」だから「高性能な掃除機を割引価格で売り出す」という考えに行きつきます。
誰もが納得する法則を元にしているため、理解を得やすい反面、ありきたりな発想になりやすい欠点もあります。
帰納法
他の事例の共通点を元に、新たな法則を見つけ出す方法です。
競合や類似ジャンルのプロモーションなどからヒントを得る際に活用できます。
例えば新しい掃除機のプロモーションで競合の3社は「掃除で有名な芸能人をつかうことで成功している」。だから「同じく掃除で有名な芸能人を使うこと」を基本にプランニングを進める、という方法です。
先行事例が豊富にある場合は、有効な手法を探す方法として効果的ですが、新しい取り組みに対しては使えないことが多いです。
連想
対象の特徴の一部を切り取り、共通する特徴を持つ他のものを発想していきます。
例えば新しい掃除機のプロモーションで、「掃除機の吸引力」→「ブラックホールは周りのものを吸い込む」→「ブラックホールと掛け合わせた広告クリエイティブをつくる」等の方法です。
着目点や連想の仕方により多くのアイデアを生み出すことができます。
組合せ
2つの別のモノを組み合わせて、新しいモノを作り出します。
例えば新しい掃除機のプロモーションで、「掃除機」と「ゲーム」を組み合わせて「掃除することでポイントがたまる子供向けの掃除機」をつくる等の方法です。
別のジャンル同士のモノを組み合わせるほうが新しいモノを創り出す可能性が高くなります。
逆転
一般的に常識と考えられている前提などを真逆にして発想する方法です。
例えば新しい掃除機のプロモーションで、」吸引力が強い方が良い」という前提を逆にして「吸引力が弱くても良い」という前提で考えることで、「小型軽量化・屋外」という発想が可能になります。
仮定
仮に◯◯だったらと仮定してアイデアを探していきます。プロモーションのメインターゲットになりきって、発想を進めていく方法がよく使われます。
仮に自分が男性だったとしても、メインターゲットである30代主婦などになりきり、欲しい機能を羅列していく方法などです。
類推
特定の要素を抽出し、その類似品からアイデアを得ます。
例えば新しい掃除機のプロモーションで、掃除機の「空気を移動させる」という要素から「空気入れや落ち葉風圧機」等の機能を持たせる等の考え方です。
理想
自由な発想で理想的な未来を想像します。
例えば新しい掃除機のプロモーションで、「一切音がしない掃除機」を理想的な掃除機と考えた場合、「掃除機の騒音のみを相殺する音波を出す数字機」というアイデアを考えつくことになります。
新しいテクノロジーの開発が必要となる場合も多いですが、新しい商品開発のアイデアづくりに効果的な発想方法です。
本質抽出
奇をてらわず、商品の本質を改めて見直して、最も重要な部分を訴求していきます。
様々なアイデアを考えても、良い解決策に出会わなかった際になどに有効な場合もあります。
訴求が繰り返し使われてきた内容であっても、現代風にアレンジする等の工夫を加えることで新しく見せることも可能です。
まとめ
広告の成果を高めるためのアイデアで最も重要なことは考える習慣をつけることです。
すぐれたクリエイティブにはアイデアが欠かせません。そして優れたアイデアは特別なスキルではなく、考える習慣から生まれます。
ここで紹介した発想法を元に、考える習慣を身に付けていきましょう。
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