転職面接前のカジュアル面談の正しい対応方法とは?

転職サイトに登録していると、企業からのオファーメールで、「まずはざっくばらんにお仕事についてお話をしませんか?」といったメールが採用企業から直接届くことがあります。

いわゆる面接前のカジュアル面談ですが、これにはどのように対応するべきなのでしょうか?

実際に転職活動をする中でこのようなメールを受けてカジュアル面談に行った経験から、どのように対処するのが良いかをまとめました。

カジュアル面談の本来の位置づけ

企業側からすると、なかなか欲しい人材が集まらない状況で、応募者側のハードルを下げる意味で使う場合が多いです。

面接ではないので、履歴書などの提出も必須ではなく、サイトに登録してある基本情報などを元に当日の話を進めます。

服装もスーツにネクタイの正装でなくてもOKとされるのが一般的です。

採用選考に進むかどうかを考えるために、会社のことを知る機会というのが本来の意味になります。

ただ、実際は既に選考活動が始まっていると考えて臨む方が無難です。その理由を次項で説明します。

カジュアル面接で注意すべき点

企業にとってはあくまで採用活動の一環であることに変わりはないため、カジュアル面談とついつい気を抜いてしまい、失敗することがあります。

そうならないために気を付けるべき点を紹介します。

服装やマナーに気を付ける

スーツにネクタイが必須という訳ではなく、普段会社に出社している格好でそのまま面談に望むこともできますが、あまり気の抜けた服装はやめましょう。

また気を抜き過ぎてマナーに欠ける行為をすることも注意しなければなりません。

その辺りがしっかりできていないとカジュアル面談と言えども選考に進んだ際に社内で共有され、書類選考に不利に働くことも良くあります。

自己開示し過ぎないように気を付ける

これもカジュアル面談という響きから、企業の選考活動であるということを忘れて、思ったことを言い過ぎてしまうことも注意しなければなりません。

選考面談では自分の欠点を言わないことも多いですし、言うとしてもどういった欠点を、問題点に見せないようにどのように伝えるかということに細心の注意を払うはずです。

カジュアル面談の後に、その企業を気に入り選考を受けようと思っても、既に自信の欠点を伝えてしまっていては、大きなマイナスからのスタートになってしまいます。

その後の選考を受ける可能性を考慮し、マイナスに受け取られる可能性の高い内容を話すのは控えましょう。

事前準備が少なく質問をあまりしない

企業からのオファーで面談にいくため、お客様気分になってしまい、事前の下調べをあまりせず当日に望んでしまうケースもよくあるでしょう。

そうなった際に、せっかく企業のことを深く知れるチャンスであるにも関わらず、質問する内容が浮かばないこともあります。

そすると、企業側からも興味が無いのかなと思われたり、あまり良い印象は与えないでしょう。

最低限の下調べ(出している求人内容やHP掲載の事業内容を見たり)等はしておきましょう。

企業側は実は思いっきり面接のつもりだった

このケースは中小企業を中心にかなり多いケースだと思います。

なかなか人が来てくれいこともあり、カジュアル面談と言ってハードルを下げて転職希望者と会います。

企業側は、ここぞとばかりに社長、人事部長、現場の部長、現場の社員など大人数で対応し、その人を見極めようとします。

いわば書類選考の後の1次面談で、そこでOKであれば、直接入社や簡単な最終面接のみで内定が出るということも良くあります。

そういわれるとカジュアル面談に行くにくくなるかもしれませんが、ほぼ面接という気持ちで臨むのが良いでしょう。

カジュアル面談を選考活動にしない工夫

カジュアル面談をあくまで選考活動の前準備とするためには、開始前に今日のゴールをお互いに確認しておくことがおススメです。

「今日は事業内容や、どんな人が働いているのか?とか、どんな理念を持って働いているのか、会社の将来のビジョン、等についてお互いの理解を深めて、良いなと思ったら選考に進ませて頂ければと思います」など初めに宣言したり、

「今日はどのようなお時間と捉えれば良いですか?」など質問し、企業側にも”選考活動ではない”という認識を再確認してもらうことができれば、本来の選考活動の前にお互いの理解を深めるというカジュアル面談のメリットが享受しやすくなります。

まとめ

カジュアル面談はついつい気を抜いてしまいがちですが、企業側からすると選考活動の一環であることには変わりはありません。

最低限の服装やマナー、事前準備や話す内容の整理などはした上で臨みましょう。

またあくまでカジュアル面談という前提をお互いに開始前に共有し、どのような時間にするかを話した上で進めれば、より理解を深めた上で選考に進める良い機会になるでしょう。