広告代理店の仕事の中でよく出会うのが提案書作成です。
新規顧客に向けた提案、コンペ資料、既存の顧客に対する改善提案など、頻繁に提案書の作成を求められます。
ただ若手社員や広告業界での経歴が短い人を中心に提案書づくりが苦手という人も多いのではないでしょうか？
この記事では、現役の広告代理店社員が、誰でも簡単にマネできる、見栄えが良く分かりやすい提案書作成のコツをお伝えします。
要素を絞る
ゴチャゴチャして見た目にも内容的にも分かりにくい提案書の多くが、伝えたい内容が多すぎるという問題を抱えています。
そもそも、理解していない人に新しい考え方を、”わかりやすく”伝えるのが提案書の目的です。
そこで多くを伝えすぎるとわかりにくくなって、本来の分かりやすく伝えるという目的と離れてしまいます。
1ページ1トピックに絞って1Pに内容を詰め込み過ぎるのを辞めましょう。
・1P1トピックに絞る
短い語句×箇条書き
1P1トピックと言っても、どうしても複数の要素を入れる必要がある場合があります。
例えば、提案の3つのポイント！といった場面です。
その際には、箇条書きを使いますが、それぞれの項目をできるだけ短い言葉でまとめましょう。
長い文章の箇条書きは非常に読みづらく、見た目も悪いです。
どうしても補足が必要な場合は、フォントの大きさに差を付けて補足説明を続けるようにしましょう。
・短い語句の箇条書きを活用する
フォントを使い分ける
フォントを変えるだけで、提案書の印象はガラッと変わります。
おススメは以下のフォントです。
- 游ゴシック
- HGSゴシックE（太文字で強調したい時）
- Segoe UI（英字）
PCには多くのフォントが入っているので、色々試してみて、自身の提案書にしっくりくるフォントを探しましょう。
その他、ポイントとしては、日本語と英語で使うフォントを分けたり、太文字にするときには別のフォントを使う、タイトルなどにはタイトル用の”〇〇見出し”のフォントを使う等すると、随分と見た目が変わってきます。
・複数のフォントを使い分ける
表紙にこだわる
提案書の1枚目は、相手が始めに目にするので、大きく印象を左右します。
会社によっては定型フォーマットがあり変更不可かもしれませんが、そうでなければクライアント企業のテーマカラーをつかったり等工夫しましょう。
最も簡単なのは、クライアント企業のロゴに合わせて背景の色を変更し、相手クライアント独自の提案だということを印象付ける方法などがあります。
・表紙をクライアント独自にカスタマイズする
フレームをカスタマイズする
表紙のカスタマイズに近いですが、2P目以降などに枠線（色はクライアントカラー）を入れる方法も、見た目の印象を変えるには効果的です。
ただ、各ページの内容がやや多い場合などには、全体的に狭い印象を与える場合もあるので使用は避けましょう。
・フレームをクライアントカラーにカスタマイズする
目次をつくる
基本的なことですが、目次を作って、全体の流れを始めに聴き手に伝えましょう。
これがあることで、後で説明する内容を途中で質問される可能性も減りますし、聴き手も全体観を把握した上で聞くので、より理解が深まりやすくなります。
・目次で全体構成を伝える
章の区切りページを入れる
目次に設定して大まかな話のまとまり毎に、項目が切り替わることを伝えるためだけのページを追加しましょう。
これにより、話しても聴き手も、話のテーマが変わることを意識しやすくなり、「今何について話してるんだっけ？」と迷う可能性を減らせます。
資料作成時に見直したりする際にも分かりやすいという副次的な効果もあります。
・章ごとの区切りページを入れる
写真を活用する
提案書は通常、文字と図形のみになりやすく、単調なデザインになりがちです。
そこで写真が入るとグッと印象が変わります。
ただ使う写真によっては逆にダサい見た目にもなりかねないので、できるだけ見栄えの良い写真を使いましょう。
幾つか良い写真が多数掲載されている無料写真素材サイトを紹介します。
またシンプルなアイコンなどもあると表現の幅が広がります。
・カッコいい写真やアイコンを使う
まとめ
ここで紹介した方法を使って、できるだけ読みやすく、理解しやすい、そして聞きたい・読みたいと思わせる魅力的な提案書作りを目指しましょう。
提案書作成はどこの業界にいっても応用できるスキルなので、広告代理店出身であれば是非高めて、転職の際などにもアピールできるようにしておきましょう。
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