リターゲティングの仕組みをWebマーケティング業界未経験者向けに分かりやすく解説

一度サイトを訪れたことのある商品のバナー広告が何度もでてくるといった経験は誰しもが持っているのではないでしょうか?

それはリターゲティング広告によってあなたの気になる商品広告(検索し商品ページ迄訪問した)を様々な場面でみせるよう設定されています。

今回は、異業界からの転職でWeb広告業界を目指す人などを対象にリターゲティングの仕組みや活用方法、その他の疑問についてできるだけ分かりやすく解説していきます。

リターゲティング広告の仕組み

リターゲティングは訪問したサイトに設定されたリターゲティングタグによってブラウザに付与されたCookieを使って、そのユーザーが他のサイトを訪れた際に、そのユーザーに合った広告を表示する仕組みです。

例えば、Goole広告やFacebook広告のリターゲティングタグをある化粧品Aの商品ページに設置していたとしましょう。

化粧品AのページにK子さんがたまたまブログなどの紹介記事を経由して訪問すると、Google広告とFacebook広告のリターゲティングタグがK子さんのブラウザへCookieを付与します。

そうするとK子さんはその後に訪れた、ニュースサイトやFacebookの個人のフィードを閲覧中に化粧品Aの広告を頻繁に目にすることになったりします。

リターゲティング広告の活用方法

リターゲティングは様々な広告手法の中でも獲得効率が高いことから頻繁に活用されます。

はじめてその商品を見たユーザーよりも、何度も繰り返しその商品ページを訪れたユーザーの方が購入する可能性は高くなりますし、少し気になっているユーザーに繰り返し広告を表示することで、更に購買意欲を高めたり、買い忘れを防いだりする効果もあります。

具体的な活用方法をご紹介すると、商品詳細ページに訪れたユーザーを1週間・1ヶ月・3ヶ月などに分けてリターゲティングし、広告成果に応じて配信量をコントロールしていきます。

その他にも、一度購入したユーザーに同じ商品の広告を出さないように、購入完了したユーザー(購入完了ページのタグで判別)は除外する設定をしたり、1人に同じ広告を表示しすぎないようにするために広告接触回数を制限することも可能です。

動的リターゲティング

複数の商材を広告する際に成果が良いのが動的リターゲティングです。

これはユーザーが見た(興味がある可能性が高い)商品を広告バナーに表示する広告です。

ユーザー別に表示される広告が動的に変わり、パーソナライズされるので高い効果を発揮します。

動的リターゲティングを実施するには通常よりも複雑なタグの設定が必要となります。

基本的には、商品詳細ページ、カートページ、購入完了ページに専用のタグを設置し、商品ID・ページの種類・価格を広告媒体側にユーザーが訪問するたびに送信します。

それと同時に広告媒体側には商品情報一覧(商品ID・商品画像・URL)などがまとまったデータフィードを設定し、ユーザーに訪問に合わせて送られてくるデータを元に、最適な広告を配信します。

このような広告はGoogle Display NetworkやFacebook広告で可能です。

その他、CriteoというDSPが特に動的リターゲティングでは成果が高く頻繁に活用されています。

ITP問題とは?

このリターゲティングの実施が難しくなっている原因がITP(Intelligent Tracking Prevention)問題です。

これは個人のプライバシーより遵守するため、Apple社のSafariに設定されている機能で、Cookieの活用を厳しく制限しています。

その為、iphoneユーザーなどを中心に、広告配信用のCookieが1日後には使えなくなったり、そもそも活用できないという事象が発生しており、リターゲティング用のユーザーリストが貯まりにくい状況が発生しています。

この状況に対応するため、広告媒体社各社は、技術的なアップデートでこの問題に対処していますが、Apple側も頻繁に更新し、広告媒体側の対応を無効化するような状況になっています。

Apple以外のandroidなどを活用していればITP問題は発生しないのですが、Googleはcookieを活用した広告配信の停止を将来予定していることを発表しており、別の技術を使ってリターゲティング含む様々な広告技術の更なる向上を予定しているようです。

リターゲティングに関する疑問

スマホで見た商品の広告がパソコンでもでてくるのは何故?

リターゲティングは基本的にはブラウザに付与されたCookieを活用しているため、そのブラウザを使ってGoogle広告やFacebook広告の設定してあるサイトを訪問した時だけリターゲティング広告がでてきます。

その為、別のブラウザであるPCなどを使った際にはリターゲティングはでてきません。

ただ、例えばGoogleのGmailやFacebookにログインしている状態であれば、 ログインIDでブラウザ間を照合し、リターゲティング広告を配信することができます。

広告経由じゃなくてもリターゲティングはできるのか?

リターゲティング広告はあくまで広告なので、費用を支払って実施する必要がありますが、リターゲティングするためのCookie付与自体は広告に関わらず、どんなユーザーにも可能です。

その為、広告を実施していなくてもリターゲティングタグのみ設定をして、リターゲティングがすぐに開始できる準備をしておく場合があります。

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